成宮寛貴・賛
先々週のananの表紙を見て、久々に耽美系好きのスイッチを押されてしまった。
あれだけきれいなら写真を見るだけで満足だし、内面等はどうでもいいようなものなのだけど、興味を持つと、やはり詳しく知りたくなるのが人の心というもの。
というわけで、ネットで検索してみたところ、写真の印象がものすごく多彩で、ananの写真、「いま、会いにいきます」のイメージからは別人のような写真もあって、若いから顔に変化があるのは当然なのだけど、その変容ぶりがとても興味深い。
耽美系でも「ベニスに死す」のビヨルン・アンデルセン系は苦手で「ロミオとジュリエット」の正統派美少年が好みなので、成宮君も、現在のわりと健全なイメージがあってこそ、過去の妖しい美少年っぷりもよいと思えるという部分はあるのだけれど。
一応、テレビや映画館の予告でちらっとみて「きれいな子だな」というくらいの認識はあって、舞台に出ていることも「浪人街」のポスターを見かけたりして知っていたのだけど、自発的に興味を持っていない情報は無意識にシャットアウトしてしまうほうなので、テレビドラマは見たことがなかったし、具体的な活動は知らなかった。
プロフィールを見たら「お気に召すまま」のロザリンド役を演じていたということで、俄然興味がわいてしまった。
「男装する女の子を演じる役者って、どんなんだろう」と。
「いま、会いにいきます」を見なかったことが後悔しきりなのだけど、とりあえずリアルタイムの放映では見なかった「ごくせん」と「高校教師」を見てみた。
ハマると夢中になるけど、基本的にはあまりドラマは見ないほう。なので「ごくせん」のパート1はチラ見程度、「高校教師」は未見でした。
日本人の場合、茶髪や金髪は顔立ちの良さが消えやすいというのもあるけど、「ごくせん」の成宮寛貴は、美少年というイメージすらまったくなくて、落ちこぼれ高校生の一人という印象。
だからリアルタイムでドラマを見ていた時には、目に留まらなかったんだろうけど、今にして思うと、ちゃんと「野田猛」という役柄を演じていたのですね。
本人はキレイで役はヨゴレ(という役ではないけど)というのは役者として王道ではないか。
それから、「高校教師」の悠次役、これはすごいわ。インタビューと演じている時のギャップの大きさがまたすごい。髪型は一緒だけど、表情も話し方も別人になってる。それから歩き方も。
個人的にとても良いと思うのは、役を自分にひきつけて演じるのではなく、自分から役にアプローチして演じているところ。個性に頼らないところ。
丸彫りの彫刻みたいに、役作りが表面的でなく、立体的だと思う。
「ごくせん」も「高校教師」も、現在出演している「あいのうた」も、ブラウン管(液晶か?)の中にいるのは、成宮寛貴ではなく、「野田猛」であり「悠次」であり「柳沼」だと感じるんですね、見ていて。
写真の印象が違う理由はこのあたりにあるのかもしれない。
来年の大河ドラマで豊臣英次を演じるとのことで、かなりの難役をどう演じるのか楽しみ。
ちなみに「独眼竜政宗」は大河初出演の陣内孝則が演じたけど、見事に玉砕していた。
その後、「太平記」の佐々木道誉役で名誉回復したけども。
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コメント
成宮さんつながりでTBさせてもらいました。
私の中でも若手注目のひとりです。「高校教師」は見てました。お目当ては別の人でしたけど。「いま、会いに・・」の抑えた演技もなかなかよかったですよ。個人的には、こういう役をもっとやってほしい気がします。そう言えば、「ウルルン滞在記」とか「情熱大陸」とか結構見てますね。「情熱大陸」で弟さんの学費とかを彼が出していると言ってたような気がします。
投稿: azami | 2005年10月16日 (日) 04時28分
はじめまして。私も成宮さんつながりでTBさせてもらいました。
「ごくせん」は見ましたが、「高校教師」は見そびれました。
ところで、鈴木隆行選手のファンなのですね。私もです。
びっくりしました。ゴールが待たれます・・・。
投稿: ようこ | 2005年10月21日 (金) 09時18分