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2005年12月11日 (日)

あらしのよるに

すごく絵がきれいな映画。
嵐の夜、晴れやかな青空、ふかふか谷、吹雪の山、そして緑の森・・・。
特に子供たちに映画館のスクリーンで観てほしいと思った。
一観客が観てほしいっていうのも妙だけど、正直な感想です。
DVDもいいけど、ぜひスクリーンで観るべし。

オオカミのガブは擬人化された動きと動物本来の動きの移行が絶妙で、ヤギのメイはとにかく可愛らしい。
こんな可愛かったら、ガブは命がけで守ってあげたくなるよね、と思えてしまう。

なにしろ、観ている自分はオオカミではなく人間だから、ガブと違ってなんの疑問も葛藤も感じなくて済むわけである。
ただし、物語の中で、ガブがあんなにも必死でメイを守ろうとした理由は別にあると思うけれど。

ガブが、それこそ命がけでメイを守ろうとしたのは、(もちろん)メイが可愛いからではなく、メイがガブを信じたからだと思った。
あんなふうに無心に自分を信じて委ねてくれる存在を、ガブとしては、そりゃもう守らずにはいられない気持ちになるでしょう、と。
それならば、メイがなぜ、そんなにもガブを信じることができたのかは、一言でいえば「ガブがいい奴」ということに尽きるけど、観る人一人一人が違った答えを持っていることかもしれない。

声の主役2人は、オオカミとヤギのコントラストが出ていて良かったと思う。
メイ役の成宮くんは、優しくしゃべるとDとRの発音が弱くなりがちなのがちょっと気になったけど、物語の後半は声をアテるという以上にメイを「演じて」いて、エモーショナルな表現はプロの声優にはない部分だと思う。
ジブリもそうだけど、プロの声優ではない俳優を起用するのは、なにか、声優としての技術的な上手さ以外のプラスアルファを求めてのことなのかな、なんて思ったりした。話題づくりだけでなく。
(と思っていたら、公式HPにキャスティングについての監督のコメントがあったのですね。)
ヤギ同士の会話では、メイの言葉遣いも声も普通の男の子になることがあり、ガブとの会話は敬語が多く一貫して優しげな声だったのは、そういう演出でしょうか。

メイ役・成宮君についてのささやかな追記:
メイのキャラクターが中性的だったために「やっぱり」みたいに言われているし、確かにイメージに合っているのだけど、プロフィールを振り返ると意外と中性的な役は多くないのですね。
連ドラで演じているのは、高校生(高校球児、やや不良、童貞(笑))、悪徳ホスト、女ったらしの大学生(実は妹思い)、だし。かといって「汗まみれな男臭い役」っていうのもないですが。
私も、漠然と中性的というか無機質なイメージを持っていて、吉田秋生の「河よりも長くゆるやかに」という漫画の主人公、能代季邦とミユキちゃん(男です)のうち、成宮君が演じるとしたらミユキちゃんだろうと思っていたのだけれど、映画「ラヴァーズ・キス」を見て「季邦もイケるんじゃない?」と認識を改めました。
「河よりも長くゆるやかに」を知らない人には「なんのこっちゃ」な話ですみません。

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ところで、有楽町で舞台挨拶付きで観たのだけれど、舞台挨拶が終わると同時に席を立ち出口に向かってダッシュする若いお嬢さんたちが幾人かいた。
これは「探偵事務所5」の初日にも見かけた光景だったので、どうやらそんなに珍しいことではないようなんだけど、舞台挨拶だけ見て映画を見ないって、あまり感じが良い行動ではないですね。映画に対するリスペクトがないように感じられて。
お金を払っているんだし、誰に迷惑をかけているわけではないんだけれど、世の中「お金を払えば何やってもいいでしょ」ということばかりじゃないから。
せめて、ちびっ子がたくさん来ている映画くらいは、もう少し人の目を気にして行動してみてもいいんでない?と思ってしまった。何か特別な事情があれば別ですが。

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コメント

遅ればせながら、映画に行ってきました。
スクリーンで観たい映画だと私も思いました。
メイがお弁当を広げるシーン、かわいかったです。^^

投稿: ようこ | 2005年12月17日 (土) 17時10分

遅くなりましたがコメントありがとうございます。
想像で補いながら絵本を読むのも楽しいけど、圧倒的な絵の美しさを味わえるのが映画の醍醐味ですね。

投稿: きつね | 2005年12月22日 (木) 01時36分

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ようこ夫と一緒に、アニメーション映画『あらしのよるに』を観に行きました。 新宿三 [続きを読む]

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