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2006年1月18日 (水)

「功名が辻」と「一豊の妻」

年末年始、帰省した際に実家で司馬遼太郎の「功名が辻」を読んできた。読んできたというのは、これは手元になかったし、買うほどに好きな作品ではないので。
で、注目の(私にとってはね)豊臣秀次の悪評については、側室がとんでもなく多かったこと、公家が日記に書いた悪口以外の史料は出てこず、噂、伝聞レベルの話として描かれていた。
なので、大河ドラマでもここはどんどん創作してもらってかまわない。

実家には永井路子の「一豊の妻」もあったのだけど、千代と一豊の描き方が「功名が辻」とは180度違っていて面白かった。
「一豊の妻」では、千代は伝えられているような賢妻ではなく、ただのおしゃべり&でしゃばりで、一豊がそれをうまく出世に利用した、という設定になっていて、こういう見方もあり得るかなと思う。
永井路子って、小説はちょっとケレンというか臭みがあるけど、歴史の解釈は目の付け所が面白いし、納得できることが多い。女性の捉え方が女流作家にしては女臭くないのも好きなところです。
小説の文体などは司馬遼太郎のほうが断然好みなのだけど。

「功名が辻」、「一豊の妻」ともに、千代はさほどに好感を持てるキャラクターではないので、これも原作から離れて自由に創作しても良いと思うけれど、「戦は嫌でござりまする」といわせるのはいい加減やめにしてもらいたい。
自由でいいといっても、戦国時代の価値観からかけ離れてよいわけじゃないし、だいいちくどい。
それと2人の出会いの話もちょっと創りすぎ。ここは原作どおりで良かったと思う。

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受信: 2006年1月18日 (水) 17時24分

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受信: 2006年1月18日 (水) 22時38分

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