現代国語の教科書と「故郷」
「いま、会いにゆきます」のDVDのパッケージの写真をなんとなく眺めていたら、パラパラ漫画が描かれている国語の教科書の文章が目に入ったのだけど、あれ、魯迅の「故郷」なんですね。
中学の時の授業を思い出して懐かしかった。
本編では別のページが映っているのでその写真のみのようだけど、こういう形で好きな小説を目にするのって、なんだかうれしい。
同じ出版社の教科書だったりして。
ただ、私が使った教科書は、人名などは「宏児、水生、閏土」と漢字にルビで表記されていたのが、写真中の教科書は「ホンル、シュイション、ルントー」とカタカナのみの表記になっていた。
改訂されちゃったんですかね。変えちゃったのか。どうして?
「漢字にルビ」でも、「中国ではこういう読み方をするのか」と特に疑問にも思わなかったし、中学生ならそれくらいの情報処理能力を持っていると思うのだけど。
中国は近代小説というと、少年少女世界文学全集に収録されていた「駱駝祥子」と、この「故郷」しか読んだことがないのだけど、「故郷」の最後の部分は本当に大好きなので、せっかく今も授業で取り上げているのなら、元のまま収録してほしかった。
「ホンル、シュイション、ルントー」ってなんだか味気ないし、こういうことをしているから、子供の読解力や思考力がどんどん落ちていくんだと思う。
もしも、ついていけなくて混乱する子がいても、それをフォローしてあげるのが教師の役目。
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