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2006年9月19日 (火)

「魔界転生」二回目(おばさまレポート付)

新橋演舞場で「魔界転生」の二回目を見てきました。
急遽観にいくことにしたので、気軽に三階席で見ようかなと思っていたら、これが売り切れ。
前方で舞台の正面と非常に良い席が確保できそうだったので、迷った末に一等席に。
気軽というわけにはいかなくなったけど、おかげで舞台の全容も見やすかったし、役者のちょっとした表情の違い、衣装(特に魔界衆に興味があった)の細かいところまでがわかって面白かった。双眼鏡でも見えることは見えるけど、やはり裸眼で見るのは違う。

橋之助の柳生十兵衛、成宮君の天草四郎ともに前回見た時よりもパワーアップ。

前回見た柳生十兵衛は「爽やかな優男」という印象があったけど、今回は荒武者らしさが加わって、骨太な十兵衛に変貌していた。正直いうと橋之助ってすごく巧いけど、骨太なキャラクターは得手でない人というイメージを持っていたので、口幅ったい言い方になるけど、見直しました。
成宮君はユニセックスで慇懃無礼な物腰と策が崩れた時に見せるいらつきとのコントラストが強まっていたと思う。終盤の壊れる演技も凄みと哀感が増していたし。
表情が見やすい位置で見たせいもあるかもしれないけど、「徳川幕府に対する激しい憎悪と怨念」がこの前よりも強く感じられる演技だった。

追記:天草四郎が登場してすぐ、前回見た時よりも声がハスキーになっていることは感じたのだけど、お芝居に集中したら気にならなくなった。
「十兵衛を討てっ」と命じるところなんかはお腹から出ていて迫力があって、舞台近くの席だったから足元から響いてくるような声だった。
ここで思ったのは、「腹式発声だと普通に声量あるじゃん」。
まあ、天草四郎は作り声で演じる場面がほとんどだから結構たいへんかもしれない。女形の訓練を受けているわけじゃないので声帯への負担が大きいだろうし。
橋之助のほうも実は前回よりも透明感がなくなっていたのだけど、荒れているというよりはドスが効いた声に聞こえて、それが十兵衛の野性味になっていたのはさすがだった。

柳生衆もアドリブが増えていたりと、全体的にメリハリがきいていて、舞台って日を追って練れていくものなのだと実感。芝居好きの友人から話には聞いていたけれど。
今回、由比正雪と牧野兵庫の両人を初めて真正面から見たのですが、小賢しさが人間味があってけっこう好きなキャラかも。

カーテンコールでは、成宮君は2日目に見た時よりもリラックスした表情で、柳生但馬守の六平直政と橋之助に突付かれたりしていたのも微笑ましい。

両脇が橋之助ファンとおぼしき、わりと年配のご婦人方。
開演前は「(チラシを見ながら)成宮っていう人」と言っていたのが、終演後は「成宮さん♪」に変わっていた(笑)。
でも、「昨日の三成はイヤな奴だったわねー」と「功名が辻」の話をしていたわりに、可哀想な秀次については触れなかったので、どうやら目の前の天草四郎が悲劇の関白と同じ人だと認識していなかったようです。
私自身、「まったく別人だよなー」と思いながら見ていたので無理もないことだけど。

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