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2006年10月12日 (木)

京都・瑞泉寺と三条木屋町界隈

尾道に行った翌日、京都は三条にある瑞泉寺に行ってきた。
豊臣秀次と妻子たちのお墓があるお寺です。
このあたりは前にも行ったことがあったのに、お寺があることには全然気づかなかった。
繁華街の中にひっそりと入り口があって、門のところには「功名が辻」の"成宮"秀次の写真入りのドラマの紹介記事が貼ってあった。
着いたのは拝観時間の終了間際だったのだけど、資料を展示している一角に五、六人ほどの人がいて、豊臣秀次について熱っぽく語らっていました。
ほとんどが「功名が辻」を見て秀次の悲劇的な生涯と墓所の存在を知ってやってきたという人たちで、大河ドラマの影響はやはりすごいわ。
みなさんとても秀次一族に対して同情的だったので、今回の秀次がそれだけ印象的で、強く心を動かした、ともいえるかもしれない。
ただ、影響力が大きいからこそ、大河ドラマであまりトンデモな説は流して欲しくないのですよね。
もっとも、参拝に来た人たちには、ドラマで秀次が最期に言わされた間抜けな台詞などは、まったく心に留まっていなかったようなので、それが救いですが。

広くはないけれど落ち着いた佇まいで、由緒の感じられる立派なお寺。
秀次一族は、思っていたよりも遥かにずっと手厚く菩提を弔われ、守られ続けてきたんだなぁと感慨にふけってしまった。
なんとなく、秀次の死後かなりの年数を経てから建てられたというイメージを持っていたのだけれど、瑞泉寺の建立は秀次事件から16年後とのことで、まだリアルタイムで記憶している人が多く存命していた時期なんですね。
建立した角倉了以はひょっとしたら面識があったかもしれないし、どういう思いでお寺を建てたのだろう?なんてことに思いを馳せてしまった。

瑞泉寺を出てから、レトロな建物が並んでいる界隈を散策したけど、そこも趣きがあってよかったです。

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