間口は広く、ハードルは高く
のだめがコンクールの本選で弾くモーツァルトのピアノ・ソナタ第8番イ短調K.310(300d)とシューマンのピアノ・ソナタ第2番ト短調 作品22、それからドラマのBGMで使われていたドヴォルザークの「チェコ組曲」を探し求めてCD店へ。
でもこれが見つからなーい。
というわけで、結局「のだめカンタービレ ベスト100」を購入。
パッケージに演奏者の詳細が載っていなかったので、既に持っているCDとかぶるとイヤだなと、一抹の不安があったのだけど、そういうこともなく、これは予想外に良い買い物だった。
まだ全部は聴いていないけど(なにしろ100曲ですから)、グレン・グールドの弾く「悲愴」が好き。
鬼のような早弾きで、原作で「のだめ」がこの曲を弾く場面を読んだ時にイメージしたのがこんな感じ。
愛聴盤のグルダの演奏と比較すると演奏時間が2分短いくらいに速いけど、速いだけでなく透明感のある音で、第二楽章はちゃんと叙情性もある。
グールドの演奏を聴いて、「やはり心に訴えてくるのは演奏者の感性なんだな」と当たり前のことを改めて感じたりしました。
ただこれは、テクニックという高いハードルをクリアしているからこその話だけれど。
「ベスト○○」というと、入門編のCDというイメージがあるので、入門編でグールドはどうなんだろう?という思いはあるものの、のだめのベスト100ということなら納得の選択。
| 固定リンク
「音楽(Classic)」カテゴリの記事
- 黄金のフルート(2022.05.10)
- ツィメルマンのリサイタル(2021.12.27)
- パヴァーヌ(2017.06.25)
- Unforgettable(2016.12.19)
- 魂に響くピアノを(2016.08.12)
コメント