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2007年1月 6日 (土)

明智光秀~神に愛されなかった男

途中からだし、そんなにじっくり見たわけではないけれど、意外と良かったです。
台詞が微妙に現代語だったりとツッコミどころはあったし、光秀と秀吉が対峙する場面なんかは大胆に創作していたけど、それ以外はわりと正当な描き方で、無意味な歴史改変がなかったのでストレスがたまらなかった。
「光秀視点」というのは、実は「国盗り物語」もそうだったけど、「国盗り」が斎藤道三、織田信長、明智光秀の三人が主人公なのに対して、このドラマは光秀と秀吉を軸にしたのが新機軸といえば新機軸。
唐沢寿明の明智光秀、柳葉敏郎の羽柴秀吉とキャストも合っていた。
近藤正臣と火野正平をしのいだかっていうと、それは否だけど、脚本や演出の差もあるかもしれない。

光秀の妻役の長澤まさみが、意外や意外、好演でした。
「小りん」が良くなかったのでどうなることかと思ったけど、もともと表情の演技は良いし、やればできる子なんですね。

上川隆也の織田信長は、ここ10年の信長の中では一番良かったと思う。
ビジュアル面は文句なし。
高橋幸治には及ばないけど、役所広司の次くらいには良かった。
もうちょっと肩の力が抜けていても良かったけど、そうすると善い人になってしまうのが上川隆也の長所であり短所でもある。
ちなみに、高橋幸治の織田信長のどこがすごかったかといえば、信長の狂気と野性味と気品と優しさをすべて表現できていたこと、です。

やっぱりね、大きなウソ(創作)を生かすのなら、小さなウソは極力ついちゃダメですよ。
「功名が辻」はそこを間違えていた。

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