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2007年3月16日 (金)

人格批判と能力批判

3月15日発売の週刊文春の林真理子のエッセイ、柳沢厚労相をバッシングする野党議員を斬ったところまではなかなか鋭かったのだけど、その後がいけなかった。

 そう、先週の週刊誌でどこも浅野前宮城県知事のスキャンダルを書いていたけれども、あれも本当にイヤな感じである。別に浅野さんを応援しているわけではないが、石原さんへの態度と差がありすぎる。
 なぜなち、例の事件が起きるまで石原知事の悪口は、どの週刊誌もあんまり書かなかった。田中康夫前長野県知事もしかり。なぜなら、彼らが現在はあんまり書いていないとはいえ、作家だからである。

「作家だからである」と断言されてもねぇ。
石原慎太郎は言動はともかく失政はしていないのです。
だから息子の件が表ざたになるまでマスメディアも悪口を書こうにも書けなかっただけでしょう。
田中康夫も異論反論は多々あっても、知事として失敗はしなかった。
それに、こちらはけっこう叩かれていて、林真理子がその記事を見てないだけなのでは。
一方、浅野史郎への批判は知事としての実績と手腕に対してのもので、これを報じなかったら週刊誌の存在理由がなくなってしまう。
同じ俎上にのせるべきことじゃない。

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