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2007年4月

2007年4月25日 (水)

価値観を巡る葛藤~クイーン

レイトショーで「クイーン」を鑑賞。
エリザベス女王の立ち居振る舞いと表情を見たり、話す声を聞くためだけにもう一度見たいと思うくらい、ヘレン・ミレンが素晴らしかった。
存在感と役の説得力という点では、「ルートヴィヒ」でロミー・シュナイダーが演じたオーストリア皇后エリザベートに優るとも劣らない。
しかも、ロミーのエリザベートは容貌は本物と似ていなかったのが、ヘレン・ミレンは容貌もそっくりに見えるので、ものすごく自然に「この人はエリザベス女王」と思うことができる。
容貌を似せた場合、得てして「そっくり」ということに意識が向いてしまいがちになるけど、この映画は、まずエリザベス2世として存在感があって、そのうえ似ている、という感じなのです。

ブレア首相役は「顔が似ている」という観点からは、個人的にはケビン・コスナー一押しだったのだけど、さすがに今の年齢では無理かなと。それも「10年前のブレア首相」だし。
で、マイケル・シーンはブレア首相の若さや「感じの良さ」を出していて良かったです。
それから、自分のお葬式を平気で話題にする皇太后、首相からの電話よりも妻の紅茶が冷めるのを怒る毒舌で一徹なエジンバラ公も一癖二癖ある感じでよかった。

俳優陣だけでなく、風景、衣装、調度も美しかったし、物語としても予想よりも面白かった。

物語はダイアナ元妃の交通事故死の7カ月前、ブレア首相の就任から始まる。
就任の挨拶に訪れたブレア首相に、女王が「私が即位してから10人目の首相・・・」と言うのだけれど、エリザベス2世の治世の長さを感じさせられる場面。
一人目の首相というのがウィンストン・チャーチルだし。
高校で習う世界史程度を知っていれば興味深い台詞が断片的にでてきます。
未履修だとチンプンカンプンかもしれないけど。

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2007年4月22日 (日)

第一回ジョッキーマスターズ

東京競馬場で本レース終了後に行われた「第一回ジョッキーマスターズ」を見てきました。
すっごく楽しかった!
やるなぁ、JRA。

レースだけでなく、パドック、本場場入場、G1のファンファーレと本番さながらで、レース結果は写真判定になるは、さらに後検量までやっていたのには爆笑してしまった。
おまけに誘導馬には細江純子、横山典弘、後藤浩輝がG1の時の正装で騎乗、スターターが柴田政人調教師という豪華メンバー。
Sendoba



さらに、実況席にはなぜか田中勝春がいるし。
G1レースのファンファーレで手拍子したり、大声を出したりというのは大反対だし、自分では絶対にしないのですが、今日ばかりは思いきり手拍子をしました。

引退したジョッキー全員の体重が60kg未満だったのはさすが。

イベントとして楽しかっただけでなく、出場した名騎手たちへの敬意の感じられる企画だったのも良かった。

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2007年4月19日 (木)

ぼくの大好きな青髭

新宿御苑に行ったことでもあり、「笑っていいとも増刊号」に中村紘子が出ていたこともあり・・・ということで、庄司薫「ぼくの大好きな青髭」について。

あらすじとしては、主人公の「薫くん」の高校の同級生が自殺を図り、たまたまメモ帳に名前があったために、「薫くん」は同級生の母親からマスコミへの対応を頼まれる。
マスコミに会うぺく新宿に出かけるが、それをきっかけに様々な人たちに出会い、「青髭」という人物を探すことになる、といったところ。
「赤頭巾ちゃん気をつけて」、「さよなら怪傑黒頭巾」、「白鳥の歌なんか聞こえない」、そして「ぼくの大好きな青髭」で四部作になっているけれど、私はこの「青髭」が一番好きで、読み返す機会も多い小説です。

自分の中でも読むたびに重点がくるくると変わるので、この小説についてうまく説明するのは難しい・・・というか、そもそも本について説明するのは苦手なんですが、この小説の醍醐味の一つは、観察者とその対象、強者と弱者等、さまざまな関係が交錯したり逆転するところ。
社会的弱者が夢を語り、強者が現実に厳しい、というのがよく見られる光景ではないかと思うけれど、この小説の中ではそれが逆になっていたりもする。

主人公・薫くんの同級生の父親・高橋氏は、息子によく話してきかせたという「虹の橋をかける仙人」の話をした後に、語ったことがこれ。

「才能があったり、なにかで手柄をたてたり、仙人の気に入られるような努力をしたり、そんな事情があった上で御褒美みたいに歓迎されるのでは、余りにみじめなんじゃないか、私はね、ずっとそう思ってきたんですよ。そんなのはほんとじゃない。そんなのはほんとの人生じゃないのじゃないかって・・・。


善いことをしたわけでもなく、しようと努力したわけでもなく・・・だって努力するのだってとりえの一つ、才能の一つでしょう? いや、それどころか、言うことをきかずにいたずらしたり、悪いことしたり怠けたりする、でも、それでも笑って待ってて、虹のような橋をかけて連れ出してくれる。それでこそ、ほんとの人生なんじゃないでしょうか。ね? そうじゃありませんか?」

一方、「長い髪の女の子」の「身も蓋もない」ともいえる言葉。

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2007年4月17日 (火)

ウコン桜、この世の果て、風林火山

週末、土曜日は新宿御苑にお花見に行きました。
ソメイヨシノは終わっているけど、山桜はまだ見頃。
Yaezakura



Ukonzakura
その中でも、一番の目的はウコン桜。
緑がかった黄色のなかに淡いピンクがとても可愛くて、リボンが一番似合う花だと思う。


桜と、今年は見逃した白木蓮以外で御苑でいつも楽しみにしているのが落羽生。
これを見ると、いつもなんとなく「この世の果て」という言葉が思い浮かぶ。
Rakuusho




正門近くに戻ってきたら、テントやら紅白の幕やらがあったので、なんだろうと思っていたら、午前中に首相主催の桜を見る会があったとのこと。
---
ところで、大河ドラマ「風林火山」に由布姫が本格的に登場。
由布姫役の柴本幸は、以前、両親の真野響子・柴俊夫夫妻がフランス国内を旅行するという紀行番組で見たことがあって、受け答えも知的だし、お母さん似のクール・ビューティという印象でした。
なので、由布姫役に決まった時は、容姿はイメージに合っていると思ったけれど、これがデビューということで懸念されたのが演技力。
でも、第15回「諏訪攻め」では役を理解している感じで、なかなか良かった。
凛としているのが良いです。

過去の由布姫では、気品と美貌を兼ね備え、複雑な心情を表現していた佐久間良子がNo.1だと思っていて、新人女優がそこまでの域に至るのは難しそうだけど、原作の由布姫--矛盾を内包し、自分の激しさを持て余す--のイメージには、むしろ柴本幸のほうが近いと思う。
原作を読んだ時は全然そういう意識はなかったのだけど、由布姫って、今の基準に照らし合わせると結構悪女なのかもしれない。
でも、そこが魅力的なのですが。

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2007年4月12日 (木)

世界の絶景100選~ジブラルタル

ちょっと自慢なんですが、桜花賞の日に5レース連続で馬単を当ててしまいました。
・・・という話をすると、競馬をしない人から「いくら儲かったんですか」と聞かれるのだけど、それなりに投資をしているので、そんなには儲からないのが現実です。
まあ、元くらいは取れるし、なにより当ったことがうれしい、というお話。

その運の良さの余勢を駆ってか、舞台「お気に召すまま」のチケットを無事確保できました。
人気公演であることはわかっていたけど、予想以上にすごいことになっていたもよう。
そういえばなかなかアクセスできなかったし。

そして、「世界の絶景100戦」。
あやうく録画を忘れるところでしたが、なんとかセーフ。
今のところしっかり見たのは成宮寛貴ご出演のジブラルタルの部分だけですが、絶景かどうかはともかくとして、行ってみたいのはジブラルタル。
こういう「2つの世界の架け橋」みたいなロケーションにはとても弱いのです。
「ヨーロッパとアジアを股にかけ」のイスタンブール、レッジョ・カラブリアの港からメッシーナとか。
それが海峡の向こうにアフリカが見えるなんて、もうグッときてしまいます。
シチリア島のアグリジェントに行った時に、足下に広がる地中海を眺めながら「この向こうにアフリカがあるんだー」と思いを馳せたものだけど、ジブラルタルではそれが本当に見えるんだから。

いろいろ演出の部分は見えたけど、それはテレビのお約束ということで。
バルセロナのサグラダ・ファミリアを見た成宮君の「とうもろこし!」には笑ってしまった。
たしかに。

・・・と盛り上がったところでネットでジブラルタルに行くツアーを検索してみたけど、モチベーションと費用を秤にかけるとモチベーションが負けてしまうかな、というお値段です。

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2007年4月 9日 (月)

近江八幡、それから造幣局の通り抜け

週末に近江八幡に行ってきました。
近江八幡は、「悲劇の関白」豊臣秀次が作った城下町で、昨年来、行きたいと思っていたところ。
京都から新快速で35分ほどで着きます。

近江八幡の見どころは、八幡城のあった八幡山を中心とした古い街並みと八幡堀。
近江八幡駅からは路線バスで10分ほどですが、私は徒歩で行きました。
生憎お天気には恵まれなかったけど、風情があって美しいところでした。
近江商人の街並み:
Akindo





桜咲く八幡堀(時代劇のロケに使われることが多い):
Hachimahbori_1







昨秋行った京都三条の瑞泉寺といい、この近江八幡といい、「殺生関白」と悪名で呼ばれた秀次の功績を長く伝えてきたことには感慨深いものがあります。

ところで、旅行に出かける前にネットで「近江八幡」をチェックしていて、気になったのが観光地区にある「CLUB HARIE」という洋菓子店。
バウムクーヘンが行列ができる人気ということで、お店に行った時には店頭販売の分は既に売り切れ。
でも、2階のティールームでバウムクーヘンと紅茶のセットを味わうことができました。
このバウムクーヘンは、軽くて柔らかくて、これまでのバウムクーヘンのイメージを覆す美味しさ。
普段、あまり食べ物を写真に撮ったりしないのですが:
Baumkuchen_1







お店を出る時は待っている人が大勢いたので、待たずに入れてとてもラッキー。
行列のできる店ってわりと懐疑的なほうだけど、ここは心から納得できてしまった。
人口六万人の街に、行列のできる店があるって、すごいことです。
梅田の阪神デパートに出店していますが、ここも完売。

翌日曜日は、阪神競馬場で桜花賞・・・の前に、大阪造幣局の通り抜けへ。
「通り抜け」という言葉のイメージから、てっきりアーチ状の桜並木を通り抜けるのだと思っていたら、さにあらず。
いろいろな種類の桜があって、一つ一つに風雅な名前がついていた。
関山、松月、妓王寺妓女桜、白妙、永源寺、南殿、衣笠、浦和etc.
どちらかというと山桜系が多かったかな。
東京では山桜というと八重を見ることが多いけど、一重の山桜が多くて、八重とはまたちがった可憐な趣がありました。
Torineke_1_1






Shirotae_1

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