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2008年1月 7日 (月)

のだめ三昧のお正月

お正月休みは帰省して猫三昧、のだめ三昧で過ごしました。
で、二夜連続の「のだめカンタービレSP」のこと。
指揮者コンクールの開催地がローヌ・アルプの某都市→プラハ、のだめリサイタルがブルターニュ→ロワールという変更はあったものの、本物の街、本物のコンサートホールや教会を使った映像は楽しめました。
(サン・マロが出てこなかったのはちょっと残念)
フランス語と字幕から日本語への移行も良かったし。

第一夜は、レストランで大量のエスカルゴを注文してしまう場面と、のだめがフランス語を習得するまでのエピソードが入っていたのがうれしい。
特に「ぷりゴロ太」のフランス語版を見てフランス語をマスターする場面は、面白いだけでなく、のだめの耳の良さと集中力を示すところでもあるので。
フランク役のウェンツとターニャ役のベッキーはフランス語の台詞も大健闘で、正直、見直しました。
フランクがファイナル・ファンタジーなピアノを弾く場面はなかったけど、そこまで望むのは贅沢であろう。
指揮者コンクールの会場がプラハという設定は、のだめとフランクが見に行くのに遠すぎないか?とか、ウイーンにいる清良のほうが近いじゃないか、という疑問はなきにしもあらずだったけど、スタッフの映像と音楽に対するこだわりが感じられたので、そこは大人の対応で。
あれだけの規模でロケが出来る場所というと限られるだろうし、チェコでロケした映像をフランスの街に見せるには、それこそ大作映画級の予算がいるだろうし。
チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲のラストの部分で台詞を入れずに音だけを聴かせた演出はGJ。
オーケストラの演奏には大満足です。
指揮フリは、カタイラ役の石井正則がすっごく上手かったしノリが良かった。
ジャンもなかなか。
千秋役の玉木宏は、今ひとつぎこちないというか、不器用で生真面目な人なのかな、という印象で、それが指揮にも出てしまっている感じ。
それでも連ドラの時よりも遥かに良くなっていたし、演奏中の表情は良かったけれど。

そして、第二夜。
橋の上の大立ち回り、モーツァルトのコスプレなどを実写で見ることができて、ギャグを織り交ぜつつも、音楽に向き合い始めた"のだめ"の苦悩を真っ向勝負で描いてくれたのは良かった。
上野樹里の感情表現も深かった。
ただ、ストーリー的には第一夜よりもやや詰め込み過ぎの感ありかな、と。
それと、千秋のパリデビューとのだめの教会リサイタルの時系列を入れ替えたために、のだめ挫折→千秋のパリデビューに向けて練習するピアノの音を聴いて徐々に気を取り直す、という場面がなくなっていたのは原作のファンとしてはちょっと残念だった。
千秋の言葉による励ましや慰めは空回りで終わることが多いけれど、千秋の音楽はのだめのモチベーションの源であり、時に癒しにもなっている。
そこは、この原作の一番好きなところなので描いてほしかったなぁ、と。
とはいえ、ドラマが面白かったことにかわりはないんですが。

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