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2008年1月 8日 (火)

大河ドラマ「篤姫」

第一回を見たけど、うーん、どうなんでしょう。
戦国時代に声高な平和主義者のヒロインを登場させた「功名が辻」よりは違和感は少ないものの、門前で騒いだ若者2人に密貿易のことを唐突に打ち明ける調所の軽率さとか、「日本を救うことになる」というラストのナレーションとか、「それはないんじゃないの?」と思った。

年末年始に宮尾登美子の原作「天璋院篤姫」を読みました。
主人公を取り巻く歴史も入念に調べてあるけれど、一貫して天璋院目線で、天璋院の視野に入ることに限定して描かれているので、歴史小説というよりは女の一代記という感想。
有吉佐和子の「和宮様御留」が好きなので、アナザーサイドという感じで面白かった。
「天璋院の知り得ない事実は入れず、天璋院の視野に限定して描く」というのは、一人の人の足跡や心の動きを追う手法としては正しいと思うのだけど、そのために和宮と一橋慶喜の描き方は(意図的に)一方的なものになっている。
これを原作どおりにドラマ化すると偏ったものになってしまうし、途中からはほとんど「大奥」の世界。
大河ドラマとして成立させるためには、天璋院と直接は関わりのない出来事を補完していかなくてはならなくて、それは脚本家の技量にかかってくるけれど、「日本を救った」なんてナレーションが入るようでは先が思いやられる。
原作を一読して、天璋院篤姫の人間としてのあり様や心意気には魅力を感じるけど、実のところ歴史には何ら影響を及ぼしていないのに。

なお、宮崎あおいの台詞や振る舞いが現代的過ぎる点は、この先の姫君教育による成長とのメリハリをつけるためかもしれないので、とりあえず様子見。

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コメント

「篤姫」見てまーす。
「女の道は一本道・・・引き返すのは女の恥」のきめ台詞も出てきて面白く見ています。

ひとつハッとしたことがありましてー。
オープニングのテーマ曲が流れ、蒼い薩摩キリコに映像が切り替わる前の映像、、金色に輝く絢爛豪華な打ち掛けを見た時、クリムトの「接吻」を思い出したのです。
クリムトはウィーンの19世紀・世紀末の画家なのですが、「接吻」に描かれているムクツケキ男性が身にまとっているマント(ガウン?)の模様と、
金糸銀糸の刺繍が施されている?篤姫が羽織っているあの打ち掛けの文様が非常に酷似していると感じたのです。(照らし合せた訳ではありませんが、、。)個人的で感覚的な感想です。。
江戸幕府崩壊と同じ年代で?(すみません不確か
です)そのつながりなのか?と思ったりもしています。

投稿: きらきらぼし | 2008年2月21日 (木) 02時09分

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