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2008年7月 2日 (水)

フラメンコとボレロ

日曜日、「ドリーム・オン・アイス」を見たのだけど、圧巻だったのはステファン・ランビエールwithナハロのフラメンコ。
これは永久保存版。
坊主頭のポエタも「太陽の没することがなき帝国と呼ばれた時代のスペインの貴族」といった風情で悪くなかったけど、やはり髪はあったほうがいいな。
振付師とのシンクロした動きはゾクゾクしたし、相変わらず手の先、足の先まで神経の行き届いた演技で、いいもの見させてもらいました。

体調不良ということでいささか懸念のあった安藤美姫ですが、「ボレロ」は予想外に良かったです。
発熱した後ということで、目がちょっとトロンとして若干元気のなさは見られたけど、上半身の使い方、特に腕の動きが以前よりもずっとしなやか。
もともと情感のある演技をする選手だけど、このボレロでは、それに技術が追いついてきたように感じた。
昨季「カルメン」、「サムソンとデリラ」と演劇性の強いプログラムだったことも表現力を向上させるのに与っているんではなかろうか。急がば回れっていうか。
バレエの練習着を思わせる黒と赤の衣装も素敵で、シンプルなデザインと足元の演出がボレロに合っている。
振り付けはベジャールを意識していると思うけど、安藤の腕の動きから連想したのは、ベジャール振付でもジョルジュ・ドンではなくマイヤ・プリセツカヤのほう。
「カルメン」ではマイヤ・プリセツカヤの依頼で編曲されたというシチェドリン版を使用しているし、ボレロもプリセツカヤつながりだったりすると面白いのだけど。

ほとんどの選手が、音楽にも振付にも衣装にも、自分なりのこだわりや思い入れを持っているだろうけど、その中でもランビエールと安藤美姫には、一味違ったセンスの良さを感じることが多い。
音楽や踊りはもちろんのこと、スケートとは直接関わらないことに対する造詣・・・というと大げさだけど、こだわりや嗜みが感じられる。
別にそういうこだわり等がなくてもフィギュアスケートはできるだろうけど、背景や教養が感じられるプログラムや演技のほうが個人的には好き。

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