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2008年8月 4日 (月)

サントリー美術館「小袖展」

週末、サントリー美術館の「小袖展」に行ってきた。
展示されている小袖の数々は、美しいばかりでなく、シュールな意匠などもあって見応え十分。
まさに江戸のオートクチュール。
和の心意気っていうんでしょうか。
萌葱、浅葱、縹(はなだ)、納戸(なんど)など、これまで抱いていた色のイメージと少し違っていることがわかったのも発見であった。
展示された小袖だけでなく、着物の年表も資料として興味深い。
振袖の袖丈が何年に何寸伸びた、とか、黒繻子襟が流行った、とか。
図録は絶対お勧めです。

サントリー美術館で欠かせない、もう一つの楽しみが不室屋のカフェで、この日は生麩のぜんざいをいただいてきた。
美味です。


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新国立美術館の「ウイーン美術史美術館展」にも行ったのだけど、ここで印象に残ったのは数々の花の絵。
呼び物の「薔薇色の衣裳のマルガリータ王女」も良かったけれど、マルガリータ王女の絵は青いドレスのが一番好き。

新国立美術館というと、モネ展が長蛇の列で断念した以外は、概ね空いているという印象なのだけど、特にフェルメール展が比較的空いていた--少なくとも、モネ展よりは遥かに混雑の度合いが低かった--のが意外だった。
モネは日本人好み(もちろん私も好き)ではあるけれど、日本で所蔵している美術館もあるし、見る機会の多い画家でもある。
「フェルメールのほうが希少価値は高いのにねー」と不思議がったものでした。


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コメント

赤坂見附から六本木へ移ったサントリー美術館へはまだ行った事はありません。
小袖と云えば元禄小袖に興味ありです。(それこそ大胆な意匠で派手?)
新国立美術館へは何度か足を運びました。
建築設計した故黒川記章が若尾文子さんを「君はバロックだ・・・(なぜバロックと思うのかこのあとに続くのですが聞き逃してしまいました。)」と口説いたと知り、羨ましくもあり、言われてみたくもあり、、それならばなんと返すかな~と想像をたくみにしています。
フェルメールの代表作「真珠の耳飾の少女」・・・映画にもなったようで青いターバンの少女とも云うそうで。
その青はラピスラズリーを磨り潰して作った絵の具を用いたもので当時としては大変貴重なもの。
今回のフェルメール展にはこの青を使用した作品は見かけないような、、。

投稿: きらきらぼし | 2008年8月 6日 (水) 23時46分

きらきらぼしさん、こんにちは
東京都美術館のフェルメール展、「真珠の耳飾りの少女」は残念ながら来なかったようですね。
この絵と「デルフトの眺望」が来ないかと思ったのですが、今回の展示には入っていなくて残念。
でも、フェルメール全7点というのも画期的ですし、そのうち5点が日本初公開とのことなので、ぜひ見に行こうと思っています。
「真珠の耳飾りの少女」の映画は、画面全体がフェルメールの絵を見るようで、とても面白かったですよ。

黒川紀章の若尾文子への言葉としては、亡くなる前に言ったという「(私はいい奥さんじゃなかったわね、という言葉に対して)そんなこと・・・ほんとに好きだったんだから」というのがグッときました。

投稿: きつね | 2008年8月 8日 (金) 08時10分

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