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2008年11月23日 (日)

愛と節度のない批評

少し前になりますが、青木るえかが文春の「テレビ健康診断」で、またしてもドラマの出演者を「下手」と決めつけているのが目に入ったのだけど(趣味が合わないので読まないようにしているけど、ページをめくる際にどうしても目に入ってくることがあるのです)、この人って、どういう基準で、なにを下手と判断したのかの説明が一切なくて書きっぱなしなんですね。
そこで「下手」と言われていた人を特に演技力がある役者だと思っているわけじゃないけど、下手というからには、せめて具体的な理由は示せよ、と思う。
台詞の抑揚とか表情の変化とか、いろいろあるでしょ。

ドラマや映画を見て、俳優をやたらと「下手」と決めつけたがる人って、そこに言及しない人よりも演技を見る目がないことが多いと思う。
明らかに演出の意図による棒読み、オーバーアクトも、すべて「下手」と切り捨てる人がいるけど、他のことがわからないから、一番目につく俳優の演技を批判するんだろうと思っている。
で、こういう人たちって、自分の身近で発せられている喜怒哀楽のテンションとか会話の抑揚のみをナチュラルなものだと思っていて、それに近いものを「自然」→「演技が上手い」と感じ、そこから逸脱した表現を全部「不自然」→「下手」と思っているんじゃないかなーと思う。
青木るえかもそういうタイプに思える。
それでも、素人のブログなら下手と決めつける感想があってもいいです。
偏っていようが一面的であろうが、それも含めて生の声だし、みんながみんな鑑賞眼が高くなくてはいけないということもない。
でも、総合週刊誌のコラムでこれはどうなのよ、と思う。
テレビ批評なんて所詮は主観によるものだけど、そうだとしても、ある程度は客観的に書こうと努力するのがプロの物書きの節度というものじゃないんだろうか。
推して知るべしではあるものの、他の分野のことまでは言及しないけど(読もうとも思わないし)、とにかく青木るえかにドラマの批評は向いてないんで、どうかドラマのことは放っておいてほしい。

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