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2008年12月 5日 (金)

キネマ旬報の記事(追記あり)

書店でキネマ旬報を立ち読みしていたら、樋口尚文という人が「篤姫」と宮崎あおいの演技を絶賛するのみならず、秋吉久美子と桃井かおりを引き合いに出して「彼女たちは大河ドラマにはフィットしていなかったが、それにひきかえ宮崎あおいは・・・」というようなことを書いていたのだけど、いい加減な内容にイラっときた。

まず、フィットもなにも、桃井かおりは大河ドラマには出ていないし、もしも戦前の昭和を描いた「純情きらり」と「花へんろ」のヒロインの比較ならば、これは桃井かおりのほうが断然良かったですよ。
容姿も台詞回しも時代背景に合っていた。
まあ、桃井かおりは「花へんろ」出演時には30歳を過ぎていて、「純情きらり」の時に二十歳そこそこだった宮崎あおいとはキャリアが違うから、比較するのは可哀そうではあるんですが。

そして秋吉久美子ですが、この樋口っていう人は「花神」を見た上でこういうことを書いているんだろうか。うろ覚えのイメージで書いたのだとしたら、ちょっと許せないな。
「独眼竜政宗」の猫御前もキャラが立っていて面白かったけど、「花神」では暢気で一本抜けているところを高杉晋作に愛される「おうの」を二十歳(←勘違いしてました)23歳にして見事に作りあげていた。
記事に書かれていたヒッピーぽさなど微塵もなかったし。
秋吉久美子は他のドラマでは微妙なのもあるけど、こと大河ドラマに関しては宮崎あおいとの比較に安易に持ち出していい対象じゃない。秋吉久美子のほうが所作や役の作りこみは出来ていた。
「花神」のおうのを知ったうえでキネ旬の記事を書いたのだとしたら演技の見方を疑うし、見ないで書いたのだとしたら書き手としての姿勢を疑う。

そんなに宮崎あおいを褒めたいのか、褒めなくてはならない事情でもあるのか知らないけど、そのために先輩女優たちをおとしていいわけないでしょ。


追記:

富田靖子が結婚して子どもが生まれていたというニュースを見て、ふと思ったのだけど、先輩女優を宮崎あおいとの比較で持ち出すなら、いきなり母親世代で、アンニュイが売りだった桃井かおりや秋吉久美子を出さなくても、富田靖子がいたじゃないか。

・商業主義から少しはずれた映画が主な活動の場
・少女期の輝きでマニアックな人気
・大河ドラマに主役級で出演
・可愛いが正統派の美人ではない
などなど、共通項もあるし、ひきあいに出すならこっちでしょ
ただし、「毛利元就」は、(個人的にはケレン味が強すぎたけど)作品として「篤姫」など足元にも及ばない出来の良さだったし、富田靖子が演じた美伊の方も文句のつけようのない好演。
視聴率もそれなりに良かった。
穿った見方をすると、比較対象として宮崎あおいを持ち上げるのに不利だから意識的に避けたと思えなくもない。

なお、「少女期の輝き」と映画出演が多いという点では、薬師丸ひろ子、原田知世、斉藤由貴も該当するんですが、斉藤由貴はテレビへの露出も多かったし、薬師丸ひろ子と原田知世は「商業主義から少しはずれた映画」に当てはまらないので、やっぱり富田靖子かなーと思いました。

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