BU・SU~花のまち
日本映画専門チャンネルの市川準監督追悼特集で「BU・SU」を録画。
追悼になってしまったのは悲しいけど、DVD化されていない映画なので見られたことはとてもうれしい。
映画の冒頭、ヒロイン麦子(富田靖子)が上京する場面で、「花のまち」が流れるところは大好きなシーンです。
「七色の谷を越えて~」という歌詞が、車窓から見える田舎の景色が東京の景色へと移っていくのにぴったり。
東京は文字通りの意味では花の街のイメージとは違うけれど、映画を観ていると、輪になって踊ったり、歌ったり、ひとりさびしく泣いたり・・・という歌詞が東京に似つかわしく思えてくる。
東京に「花のまち」を持ってくるあたり、市川準監督の東京という街への愛なのかなーと思った。
映画の中で、麦子は徹底して笑顔を見せないのだけど、エンドクレジットが流れるバックの富田靖子の屈託のない笑顔が胸に染み入るように可愛いです。
市川準CM集で池脇千鶴が出演している三井のリハウスも見たけれど、富田靖子、牧瀬理穂、池脇千鶴、成海璃子・・・と市川監督の少女期の女優の選択と活かし方がとっても好ましいと思う。
七色の谷を越えて
流れて行く 風のリボン
輪になって 輪になって
かけていったよ
歌いながら かけていったよ
美しい海を見たよ
あふれていた 花の街よ
輪になって 輪になって
踊っていたよ
春よ春よと 踊っていたよ
すみれ色してた窓で
泣いていたよ 街の角で
輪になって 輪になって
春の夕暮れ
一人さびしく ないていたよ
(花の街 作詞:江間章子 作曲:團伊玖磨)
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