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2009年4月30日 (木)

斟酌というものを知らない無情なマスゴミ

SMAP草なぎ剛の逮捕について、別にファンじゃないけど、お酒を嗜むものとして、報道のヒートアップが目に余る。

先週金曜日の「とくダネ!」でコメンテイター(シャンソン歌手らしい)が「お酒に逃げないでほしい」としたり顔でコメントしていたのを見て、ちょっとイラっときた。
「逃げる」なんて大仰な、というかエラそうな。
「飲みすぎちゃいけないですね」くらいでいいでしょ。

鳩山総務相が「最低の人間」発言を撤回したというのは当然で、一国の大臣として軽率すぎる。
なんでもコメントすれば良いってモノじゃない。
それと、このところなにか不祥事があると即「自粛」「打ち切り」にするけれど、これなんて放送禁止用語同様「ギョーカイ」の勝手な過剰反応という気がする。
視聴者は置き去り。
反省の色が皆無だったりしたら、それはそれで印象は良くないだろうけど、酔って騒いだくらいのことで目くじらたてる狭量な視聴者ばかりじゃないですよ。
「バカやっちゃったねー」と笑い飛ばすくらいの大らかさを持ち合わせている人も大勢いる。

そして、嬉々として記事にしている5.7・14日号の週刊文春。
もともとジャニーズ批判をしている週刊誌ではあるのだけど、酔っ払って醜態さらしただけのことにここまで書くかと。
芸能界の黒い霧を追及するのは、まことに結構なことだけど、今回はそういう事例じゃないでしょ。
総合週刊誌の芸能記事って、時として女性週刊誌よりもえげつないんじゃないだろうか。

だいたい大声で騒がれた近隣の住民には迷惑だったかもしれないけど、暴力振るったり、器物損壊したわけでもないのに、ここまで騒ぐほどのこと???
「泥酔して公園で裸になる」ことを自由に許して良いかと問われれば否だし、規制が必要だから「公然わいせつ」という罪もあるわけだけど、きわめて軽微な罪であることもたしか。
物事はいろんな濃淡とかニュアンスの違いで成り立っていて、ゼロか100か、白か黒か割り切れる単純なものじゃない。
今回のは草なぎ剛の来し方の一切合切が無に帰すほどの重罪じゃないでしょ。
世間はあれこれ言うだろうし(私だって言うし)、本人は当面恥ずかしい思いをするだろうけど、それが罰といえば罰。

文春には宮崎あおいの離婚の話題もあって、記事では「高岡蒼甫は自分が役者としてパッとしないので離婚したくないと思っている」という趣旨にまとめていて、離婚云々はどうでもいいけど、マスゴミ的ストーリー展開となにげない印象操作が気になってしまう。
高岡蒼甫って、文春は無名の格下扱いしているけど、「春の雪」の本多とか「パッチギ」とか、結婚前からそこそこ大きい役はもらっていたし、宮崎あおいと結婚したからといって一躍知名度が上がったわけでもなく、仕事のペースに変化があったようでもない、結婚前も後も若手の中堅どころのポジション。
むしろ「宮崎あおいの夫」と言われることは、まだ20代半ばの俳優にとってはデメリット(気軽に遊べなくなるとか)はあっても、あまりプラスにはなっていないように思える。

これに限らず、このところの、「いわゆる格差婚」を見ていると、格差というからには格下と目されている側になんらかの恩恵があるのかといえば、夫たちにはほとんどメリットがなさそうに見える。
格下といっても、いずれも生活に困らない程度には仕事がある人たちで、売れずに食い詰めている役者や芸人が奥さんに食べさせてもらっているのとは違うし。
女性主導の結婚に振り回されているという印象が強いです。
だからといって同情しているわけではなく、振り回されるような情けない人たち、と思っているけど。

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