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2009年9月 9日 (水)

南京路に花吹雪

「鋼の錬金術師」を読んでいたら、急に森川久美が読みたくなって、未読だった「南京路に花吹雪」と「ざくろの木の下で」をネットで注文。

「南京路に花吹雪」は、戦前の上海租界の情趣たっぷりだけど、日中事変直前の抗日運動が背景ということで銃撃・爆破等の物騒な場面も多く、後の「イスタンブル物語」も戦闘シーンが出てくるし、森川久美って、線の細い絵とはうらはらに人物描写が骨太だという印象は前から持っていたけれど、それだけでなく、意外とアクションシーンを描いていたのだな。

「鋼の錬金術師」と森川久美がどういうつながりかといえば、マスタング大佐のキャラクターに森川久美の歴史漫画の登場人物を彷彿とさせるものを感じるからです。
有能さと無能?さ、傲慢なようで優しい性格、リアリストかつ理想主義、軽さと重さ、権力の座にいることを厭わない、などは、他の漫画のキャラクターも持っている要素だけど、その混ざり具合に近いものを感じるな、と。
絵のイメージはまったく違うし、なによりも少年漫画と少女漫画という違いはあるんだけど。

「ざくろの木の下で」は、錬金術師と流れ者の傭兵が主人公の、幻想的でユーモラスな物語。
はまったのがヴァレンチーノ・シリーズからというのもあるけれど、森川久美の絵は東洋よりも西欧のほうが似合うし、好き。

森川久美を検索すると絶版が多いのが悲しい。
「イスタンブル物語」まで絶版で、漫画が一期一会のようになっている状況には危機感を感じてしまう。
「アニメの殿堂」はともかく、漫画・アニメを網羅した国立の資料館は確かに必要だと思う。

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