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2009年10月18日 (日)

西島秀俊出演作ということで、CSにて映画「蔵」を観賞。
宮尾登美子の原作はずいぶん前に読んでいたのだけど、NHKドラマの前半だけを見て、映画は未見だった。
映画は主要キャストのイメージが原作と違うなーと思っていて、特に佐穂役と意造役は、NHK版の壇ふみと鹿賀丈史が鉄板だろうと。
でも、今回見てみたら、映画版も思っていたよりもずっと良かった。
豪農の屋敷は奥行きがあるし、描写がしっかりしていて丁寧。
キャストも、イメージ的には納得というところまではいかないけど、みな好演だったのだなと評価が改まりました。
方言については思うところがなくはないけど、映画だとこんなものかと。
原作自体、微妙なところもあったし。

西島秀俊が演じた涼太は、ヒロイン烈に一途に思いを寄せられる酒蔵元の若き蔵人。
米とぎ唄を披露したり、スッとした着物を着た後ろ姿、きびきびとした動作などが実に凛々しい。
江戸ッ子の「粋でいなせ」という感じとは違うんだけど、素朴でそれていて「鄙には稀」な雰囲気もそこはかとなく漂っている。
雰囲気俳優みたいに言われることも多いけど、こういう役作りを、実はきっちり出来る人なんだな。

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