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2009年11月 9日 (月)

そうなの、心って重いの

安藤美姫がNHK杯優勝&グランプリファイナル出場決定。
ひと足早く五輪代表選考のスタートラインに立てて、まずは良かった。

消化不良な内容で、選手も不本意だったようだけど、そういう状態でも振付の形が崩れなかったのは日頃のトレーニングの賜物で、成長の証か。
以前「日本の選手は不調な時にジャンプ以外の演技の質をどこまで維持できるかが課題」みたいなことを書いたことがあるけれど、無意識でも動けるくらいに身体に植え付ける練習をしたのだとしたら、モロゾフはほんとに有能なコーチですね。
それにしても、「身体に型を叩き込む」というのは日本の伝統芸能のお家芸だと思うのに、なぜかスポーツの分野では精神論がまかりとおっているのが不思議です。

EXの「夜の女王」は気迫の演技で素晴らしかった。
ただ、エキシビションにも生真面目なプログラムを用意する日本人選手が多い中、安藤美姫のEXは遊び心と余裕があるところが好きなので、真剣勝負のEXを見るのは複雑な気分でもありました。
エキシビションをリラックスして滑るためにも、次の試合は頑張ってほしい。

エキシビション放送後のNHKのスポーツニュースのインタビューには、妙にハラハラしてしまった。
英語のインタビューはまったく危なげがないのに、なぜだろう。
質問が要領を得なかったというのもあるけど、母国語なだけに微妙なニュアンスを伝えようとしすぎるのかもしれない、なんてことを思ったり。
自分の感情を分析して、言葉にまとめるのがまだまだ不得手な感じ。
その点は中野友加里が優れていて好感を持っているけれど、その中野の理知的な面をもってしても試合に臨む時の緊張感を制御できなかったりするのだから、メンタルってほんとうに難しい。
で、ふと「ハウルの動く城」の「そうなの、心って重いの」という台詞を思い出した。
重いし厄介だけど、でも、だからこそ大事なんだよね。

「四年前と違う点は?」という質問に対して「プライベートが・・・」と意味深に聞こえることを言っていたけど、これって単に「マスメディアの突撃がないから落ち着いている」と言いたいけど、当のマスメディア相手に言うのはマズイと思ってごまかした、とかいうんじゃないの?と思ったりした。
それくらいズケズケ言ってもいいと思うけども。


☆ジェレミー・アボットのSP「A day in the life」は好きなプログラム。
曲をあまりつぎはぎせずに原曲に近いまま振付けているところが好き。


追記:
わりに早い時期から「型(ポジション)やスキルを身体に叩き込む」ということを実践し、成功をおさめてきたのが浅田選手なのかなと思う。
高い難度の技術を意識せずにこなせることで、比較的メンタルの波に左右されることが少なく、安定した成績を上げることができたのかな、と。
ただ、高難度の技術を早いうちから無意識にこなせてしまったことが、その後の成長を阻んでいる、ともいえそう。
いかに高い技術を持っているとはいっても、他の選手も努力してきているから、安穏としていては追い抜かれてしまうわけで、時には迷ったり、自信をなくして自分を見つめなおす経験も、成長の過程においては必要なんだと思う。

追いつ追われつな状況(この場合、追われつ追いつ?)を見ていると、漫画「アラベスク」の「見える天才・見えない天才」という話を思い出す。
要求されたことを一回でうまく出来るけどそれ以上は伸びない天才と、一回ではできないけれど、何度も繰り返すうちに要求以上のものが出来るようになる天才がいる・・・というもの。

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浅田選手の五輪代表が決まっているかのような報道がちらほら出てきて、スケート連盟の役員までがそれを匂わせる発言をしているけど、相変わらずいい加減な組織だなーと思う。
実績のある選手に内定を出すこと自体はありだと思うのです。
スケート連盟にはその裁量はある。
ただし、その場合、公平さ云々で不満や批判は当然出るだろうし、五輪の成績次第では責任を問われることになるだろうけど。
それを避けるために選考基準を発表したのなら、建前だろうがなんだろうが、関係者は余計な発言は慎むべき。
少なくとも全日本選手権までは。
建前も守れずに情報をダダ漏れするのでは、組織として終わっている。

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