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2010年1月25日 (月)

欧州選手権と全米選手権

週末はJ Portsでフィギュアスケートの欧州選手権と全米選手権の女子シングルを見て、はからずもスケート三昧になってしまった。

欧州選手権はプルシェンコ優勝、ランビエール準優勝。
プルシェンコのプログラムは、音楽との調和を無視していたりするけれど、「これぞアスリート」という内容で、高得点での優勝にまったく異存はございません。
好きなのは、準優勝のランビエールの演技ですが。
SP「ウイリアム・テル」、FS「椿姫」とも、ど真ん中直球ストライクに好みです。
曲も、編曲も、振付も、全部好き。
点数はふるわなかったもののSPの「ウイリアム・テル序曲」の終盤の躍動感・高揚感が素晴らしく、振付と音楽がぴたっと合って、観ていて快感。
「ウイリアム・テル」の終盤のテンポに合わせてステップできちゃうところがすごい。
FSの「椿姫」は、まだ滑り込みができていないのかなと思われる部分もあったけど、これぞ「氷上のバレエ」ともいうべきプログラムで、バレエとフィギュアスケートの要素が見事に融合していると思う。
こういうのを「バレエのような動き」って言うんですよ、と声を大にして言いたくなる。
解説が「バレエダンサーのよう」「ジャンプがちゃんとはいるといいけど、はいらなくても素敵なスケーター」と言っていたけど、激しく同意でございます。

みんなの耳に親しんでいて、テンポアップして盛り上がる曲って諸刃の刃でもあって、選手の動きがついていかないとBGMと化して悲惨なことになるので、難しいと思う。
音楽をBGMにして滑って許されるのは宇宙人のプルシェンコくらいでしょう。
人類が音楽で盛り上げるには、音楽と演技の調和は欠かせない。
鈴木明子の「ウェストサイドストーリー」だって、演技がよいからこそ音楽も映えるのだし。

全米選手権の女子は実に熾烈な戦いだった。
上位二人に異論はないけれど、ワグナーの「だったん人の踊り」も五輪で見たかったな。


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プルシェンコとランビエールの演技を見ていて思うこと。
ランビエールの表現力は技術・身体能力・芸術性ともに他の追随を許さない域にあると思うし、そういう極めて高いレベルでの表現力の比較になると、プルシェンコの表現力は「いまいち」という評価にならざるをえないけれど、だからといってプルシェンコの演技が見劣りするわけでは決してない。
プルシェンコにはプルシェンコの表現したいことがあるのは感じるし、そこには彼なりの魅力があるから。
トップに入るくらいの選手たちとなれば、努力も忍耐も個性の強さも並大抵ではないわけで、そういう人たちには魅力があって当然だよねーと思う。
この二人に限らず。

唯一の例外が振付の意味を聞かれて「わかりません」と答える某選手だな。

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