バレエ的・・・?
フィギュアスケートとバレエは「音楽に合わせて動く」という点では共通しているし、フィギュアスケートの振付にバレエの動きを取り入れたりバレエ音楽を使ったりすることも多いけれど、やはりスケートはスケート、バレエはバレエで別物であることは言うまでもない。
つま先で立つバレエと、スケート靴を履いて氷上でバランスをとるスケートでは、そもそも軸足の筋肉の使い方が違うだろうし。
それはさておき、フィギュアスケートの某女子選手を褒めるのに、しきりにバレエが引き合いに出されるのを見ると妙にモヤモヤする。
バレエっぽい動きを取り入れた振付が他の選手よりも多いという印象はあるし、それをこなしていることは認めるに吝かではないけれど、スピンやスパイラルの軸足は他のスケート選手よりもむしろ屈曲していて、腕のしなやかさもバレリーナのそれとは全然違うので、他の選手に比してバレエの素養があると言われると、強く異議を唱えたくなる。
おそらく、某選手にバレエの素養があるように見える人と私とでは、バレエを見ても、見るところが全然違うんだろう。
その人たちがどこを見ているのかは知らないけど。
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