「曲の解釈」についての疑問
今に始まったことではないけれど、よくわからないのが女子シングルのPCSのつけかた。
男子の得点については、
・表現力やスケーティングが際立って優れている選手
・技術点が高い選手
にPCSを高くつけるのだな、ということでだいたい納得できていた。
でも、女子のPCSを見たら、男子とは違っている。
「スケーティングスキル」、「要素のつなぎ」など技術的なことは、専門家じゃないとわからないこともあるだろうし、「演技力」もこの際置いておくけど、「曲の解釈」の点のつけ方がとても不可解。
「曲の解釈」とは「演技が曲の内容に合っているか」、「リズムや音にあった演技をしているか」を審査するのだと思うけど、音楽に合ってない演技をしていた選手の「曲の解釈」の項目が、音に合った素晴らしい表現をしていた選手よりも高いのはなぜなのか。
それも、技術点で優っていたのならともかく、技術点は低かったにもかかわらず。
「PCSは実績点」という話を聞いて、今までは深く考えずに納得していたけど、思えばフィギュアスケートを見るうえで「演技が曲に合っているかどうか」は重要なポイント。
その判定に演技の内容が反映されていないというのは納得しかねることである。
他の項目についても然り。
実績点を加味するのなら、「実績点」でも「調整点」でも、ふさわしい項目を作ればよく、PCSという名称にしている以上は、「プログラム・コンポーネンツ」を正しく評価すべきだと思う。
できれば技術点とは切り離して、その要素について優れた選手に高い得点を与えてほしいと思う。
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