白衣も素敵
西島秀俊出演ということで、4月から始まる「ジェネラル・ルージュの凱旋」を今から楽しみにしている。
どちらかとというと設定のかっちりしたドラマで見るほうが好きかも。
予告を見たけど、白衣と聴診器も似合っている。
衣装がサマになっているかどうかは、役作りの上で重要なポイント。
スーツ一つでも、エリートサラリーマンとそれほどじゃない人、刑事役では微妙に着こなしが違うから。
西島秀俊が役作りをしない人であるかのような勘違いをしている人を見かけるけれど、そういう人の意見を見ていると、役作りの定義が曖昧で、演技の好みと役作りを混同しているフシがある。
役作りというのは「役のリアリティを出すための作業」であって、自然体だから役作りをしていないということにはならないと思うのですが。
「大奥」でも、将軍を演じた時と歌舞伎役者では立ち方から違っていたし、津軽弁の台詞を違和感なく話す、画家の役の時は画家らしく見える、裁判官役の時は法律用語を澱みなく話す、役による衣装の着こなし、体を見せる役の時は体を鍛えることも役作りの一環。
それから、アクションシーンのある映画のために武術を習うのも。
これまでにも何度か書いているけれど、西島秀俊は、役の感情については起伏の少ない表現をすることが多く、その点では好みが分かれるかもしれないけれど、少なくとも、役の背景にリアリティを持たせる作業や準備はしっかりとしている俳優だと思う。
話は遡るけれど、WOWOWのドラマ「蛇のひと」を見ました。
表面上は仕事ができて誠実な人、実は関わった人が微妙に不幸になっているという魔性を秘めた男の役に西島秀俊がぴったり。
西島秀俊の抑揚は上手いんだけどちょっと違和感のある関西弁が、はたして狙ったのかそうでないのか、判然としないところが面白い。
(津軽弁をあそこまでこなせるのだから、違和感のない関西弁もやろうと思えば、できると思うのですね。)
救いのあるラストも良かった。
後半の子ども時代の話がちょっと長いかなと思ったけども。
ストーリーに恋愛が絡むのは良いのだけど、恋愛そのものがテーマのドラマは設定その他に好みがあるため、ハマる時はハマるけど、いくら好きな俳優が出ていても、映画館に足を運ぶほどには食指が動かないこともある。
というわけで、映画「サヨナライツカ」は未見。
CSで放送したら見ると思うけど。
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