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2010年6月26日 (土)

火曜日のパリ

滞在4日目は火曜日。
美術館や施設の休館が多い曜日なので、開館している美術館をいくつかピックアップして出かけることにして、ロダン美術館~アンヴァリッド~オルセー美術館~装飾美術館をまわってきた。
この中で一番印象的だったのがロダン美術館。
建物は瀟洒だし庭は美しいし、静かで落ち着いた佇まい。
美術館云々というより、「場所」として好き。
来館者がいわゆる観光客ではなく、ロダン美術館に来ることを目的に足を運んで来る人たちなのも好ましい。

Rodin_1

上野の西洋美術館など、ロダンの彫刻を目にする機会は多いけど、ロダンを主な目的として何かを見に行くというのはこれが初めてで、映画及び作品展を見た影響でカミーユ・クローデルの恋人及び師匠という認識のほうが強かったりする。
ロダン美術館に行ってみて改めて思ったのは、ロダンはカミーユ・クローデルの人生を大きく狂わせたけど、カミーユ・クローデルもまたロダンの人生の抜きがたい一部だったのだ、ということだった。
ポール・クローデルの頭部の像が映画でポール役を演じた人にそっくりでおどろいた。
正しくは、俳優がよく似せたというべきなんだけど。

バルザックの像が一風変わっていて面白く、バルザックその人が目の前に立っているかのよう。
でも、帰国後に旅行の復習がてら映画「カミーユ・クローデル」のDVDを見ていたら、バルザック像が酷評されたことに触れていた。
映画の中にそういうやりとりがあったことをすっかり忘れていたし、酷評されていたなんて意外。

「カミーユ・クローデル」はロダンとカミーユ・クローデルに興味がある人は必見だけど、見るには相当な心構えと精神力を要する映画でもある。
カミーユ・クローデルの生涯が悲惨だからといえばそれまでなんだけど、この映画は観客にカミーユに思い入れることもロダンの側に立つことも許さない。
ひたすら中立の傍観者としてカミーユ・クローデルが内部から崩壊していくさまを見続けることになる。
辛くなるけど、でも良い映画。


アンヴァリッドは窓の飾りが面白かった。
こういうところに凝る遊び心って好き。
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ナポレオンの墓の他にヴォーバンの墓もあって、森川久美の「ブルボンの封印」に出てきた戦略と築城の専門家だけど、こんなに重く扱われる人だったのか。


この日は他にジュンク堂書店とfnacに立寄った。
ジュンク堂は村上春樹の「トニー滝谷」のフランス語版を探すのが目的。
「トニー滝谷の本当の名前は、本当にトニー滝谷だった」がフランス語でどう訳されていたか知りたかったのだけど見つからず。
かわりに(といってはなんだけど)司馬遼太郎の「最後の将軍」のフランス語版を発見。
さすがにこれを敢えてフランス語で読んでみようとは思わないので買わなかったけど、フランス人が「最後の将軍」にどんな感想を持ったかには興味あり。

fnacはDVDを見に行ったのだけど、そこでロイ・マスタング大佐がジャケットの「鋼の錬金術師」を見つけて思わず大喜び。
ハガレンだけでなく、日本のアニメのコーナーにはかなりのスペースが割かれていて人気のほどがうかがえた。
ただ、隅にHENTAIコーナーがあったのはとても複雑であった。
HENTAIってフランス語になっているのね(とほほ)。

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