« 歩行者との事故に高額賠償判決 | トップページ | 自分の頭で考える »

2010年8月23日 (月)

それではさっそくBuonapetito!

「テルマエ・ロマエ」が面白かった勢いでヤマザキマリのエッセイコミックも読んでしまった。
「モーレツ!イタリア家族」、「イタリア家族風林火山」、「それではさっそくBuonapetito!」の三冊。


☆「それではさっそくBuonapetito!」は料理エッセイ漫画。
著者の「美味い!」はほんとに美味しそう。
頭で語るのではなく、自分の感覚に正直な感じで、こういう人の「美味い!」は信頼できると思う。
エキストラバージンオイル、チーズ、バルサミコ酢、ポルチーニ茸のこだわりと薀蓄もいちいち頷けてしまう。

で、早速ムケッカ(魚貝のココナッツミルク煮込み)、豚肉のアレンテージョ風、黒豚のバルサミコソース、ツナと白いんげん豆のサラダ、パンツェネッラを作ってみたらどれもイケました。
豚肉のアレンテージョ風は、豚肉とハマグリ(アサリでも良いらしい)が新感覚で、でもとても美味しい。
パンツァネッラは、かたくなったパンを水で戻すというのが目からウロコであった。


☆「モーレツ!イタリア家族」と「イタリア家族風林火山」は、エピソードの面白さもさることながら、著者の「距離感」が好き。
「日本人である自分」と外国との距離のとりかたが絶妙。
家族の話は「モーレツ」なのだけど、住んでいる国との距離感やチャチャの入れ方に限っていえば、玖保キリコの「キリコ・ロンドン」とか村上春樹の「遠い太鼓」の読後感に似ているかも。

ワンステップ階段とか、飛び出す靴箱とか、舅の珍発明の数々には大爆笑。
お姑さんと小姑さんと友人たちが日本を訪れたエピソードは、村上春樹(だったと思う)が「イタリア人の団体にはかかわるな」とエッセイに書いていたことを思い出したりした。
少し前に見たNHKの「世界遺産への招待状~ベローナ」で、「花束の花一本一本にカードをつけて、そのカードを並べて解読すると愛のメッセージになる」というまわりくどく手の込んだプロポーズをするカップルを紹介していて、彼女のほうはほんとにうれしいんだろうか?と思ったけど、「イタリア人は愛のメッセージが好き」というエピソードを見ると、ほんとに喜んでいたみたいである。

著者のプロフィールはずいぶんと波乱万丈なのだけど、それでいて「こんなにユニークで非常識なワタシ」とか「こんなにダメな自分」が売りでないのが好ましい。
それと文章が上手い。
最近のエッセイって、「味がある」とか「個性的」と思うことはあっても、素直に「文章が上手い」と思えることって少ないんだけど。

|

« 歩行者との事故に高額賠償判決 | トップページ | 自分の頭で考える »

料理」カテゴリの記事

本棚」カテゴリの記事

漫画/アニメ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/49211/49171229

この記事へのトラックバック一覧です: それではさっそくBuonapetito!:

« 歩行者との事故に高額賠償判決 | トップページ | 自分の頭で考える »