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2010年9月 8日 (水)

イシュタルの娘

大和和紀の「イシュタルの娘~小野於通伝~」第一巻を読みました。
タイトルをちらっとみてSF物かと思ったら歴史物。
それも日本の戦国時代から江戸初期にかけて。
大和和紀の歴史物は、描き方は少女マンガの王道でいながら、着眼点が独特で面白い。
「レディ・ミツコ」、額田王を描いた「天の果て地の限り」も面白かったし、歴史物ではないけれど、「はいからさんが通る」、「紀元2600年のプレイボール」も、時代背景をさりげなく話にとりいれていた。
「イシュタルの娘」も当時の公家の事情が詳細に描写されています。
小野於通は「真田太平記」に重要な役回りで登場したけど、あれは後年の話だったので若い頃の話を読めてうれしい。
織田信長は高橋幸治の信長を彷彿とさせる信長で、最初は怖がった於通が次第に理解していくという描き方も好き。

漫画に限らず、面白い歴史物を描く人って、描き方ももちろん上手いんだけど、主役や狂言回しにする人物の選択眼・歴史の着眼点が優れているといつも思う。
それと、登場人物同士、歴史的事実との距離のとりかたが。

ところで、来年の大河ドラマのヒロインお江は、主演の上野樹里曰く「秀吉や信長にぐいぐい首を突っ込んで興味を持ってひとりで会いに行っちゃったりするような女の子。男っぽいところがあって、戦うところはしっかり戦う、はっきりとした性格」だそう。
http://mantan-web.jp/2010/09/07/20100907dog00m200025000c.html
これってどんな篤姫だ?、というか、オリジナル脚本のお江の設定をどうするかは、脚本家の裁量だとして、原作があって、原作では思慮深さと鬱屈を抱えていた天璋院を出しゃばりお転婆姫にしたことがそもそもの問題だったのだけど、この脚本家は歴史上の登場人物を悉くやんちゃ姫にしないと描けないのだろうか。
上野樹里の演技力なら「乱紋」のお江像も演じられると思うのに、残念。

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