訪問着
今月下旬に親戚の結婚式があるため、振袖を訪問着になおしてもらった。
振袖は成人式に祖母が作ってくれたもので、後で袖を短くすることを配慮した色と柄ゆきなのだけど、今までなかなか決心がつかなかったんである。
着物は袖も含めて全体が一つのデザインだし、それを短くしてしまうのは惜しいなと。
でも、さすがに振袖のままで人前に出る勇気はないし、実家の妹が自分の振袖を詰めてもらうと言い出したので、「じゃ、私のもお願い」と頼んでしまった。
礼装用としては、自分で色無地を作ったのだけど、いちいち持っていくのが面倒で、振袖なら実家に一式揃っているから楽だわと思っていたのだけど、考えてみると帯締めとか髪飾りは二十歳の時のは使えないので、そのための和装小物や髪飾りなどをただいま物色中。
振袖を祖母、母、孫へと引き継ぐ・・・という話は好きだけど、現実的には難しい点もある。
戦争で振袖を作れなかった世代もあるし、着物の柄といえども流行り廃りはあって、寸法の問題もあったりする。
レトロな柄に憧れて、古着の着物を買おうと思ったことがあるけど小さすぎて断念したことがあったし、「明治・大正・昭和の着物展」で明治の頃の花嫁衣裳を着付けたマネキンを見て、あまりの小ささに驚いたものだった。
ウチの祖母の着物は私も余裕で゛着られるのだけど、昔にしてはかなりの高身長だったのだろうと思う。
※最近の子は、また小さくなってきているみたいだけど、栄養状態は大丈夫なんだろうか。
祖母が私に作ってくれた着物は身長から割り出したもので、自分で作った着物は実際に採寸して作ったものだけど、裄丈が微妙に違うために同じ長襦袢は使えないのがちょっと面倒。
着物を着るのはかなり久しぶりで、帯結びがうまくいくか不安で「面倒だな」という気持ちもあったけど、念のため二重太鼓を結ぶ練習をしてみたら、意外とうまくいってモチベーションが上向きになってきた。
振袖に愛着があったように、帯結びも文庫系の変わり結びが好きだったけど、二重太鼓もなかなか渋くて良いなと思えるようになってきたから、人の好みは変わるもの。
今でも可愛い変わり結びを見るのは好きだけど。
なお、お太鼓系の変わり結びはあまり好きじゃなかったりする。
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