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2011年2月21日 (月)

追悼・大野靖子さん

脚本家の大野靖子さん死去。

大河ドラマ「国盗り物語」「花神」の素晴らしさについては、このブログでも何度かふれたけど、それ以外も「あのドラマ、面白かったな」と思って、調べてみたら脚本を担当したのが大野靖子だった、ということが何度もあった。
原作の雰囲気や史実を尊重しつつ、ドラマとして面白く構成する手腕は本当に見事。

司馬遼太郎のムックに「『国盗り物語』でNHKのスタッフとずいぶん衝突したので、再び大河ドラマの仕事が来るとは思わなかった」という「花神」の脚本を執筆した時の思い出話が載っていた。
それを読んで、自分の意思を曲げない気骨がある人だったのだと思ったし、衝突しながらも再度脚本を依頼した当時のNHKのスタッフも、良い作品を創りたいという気概があったんだろうなと思った。

手がけた大河ドラマがいずれも総集編しか残っていないのが非常に残念。
それと、「ポーツマスの旗」はいずれ時代劇専門チャンネルかチャンネル銀河あたりで見られそうだけど、「その人の名は知らず」がアーカイブにも入っていないというのが気にかかる。
1981年の「ポーツマスの旗」は残っているのだし、1989年の「その人の名は知らず」のテープを消したとは考えにくいのだけど。
おりしも時代劇専門チャンネルで「蒼き狼」が放送されるのでそれを見て偲びたいと思う。

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新聞社の記事には「女性で初めて大河ドラマの脚本を書いた」とあったけど、「国盗り物語」の前年の「新・平家物語」が平岩弓枝なので、初めてではないはず。
ただ、初めてでなくても残した作品の素晴らしさにかわりはないけれど。

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