映画 のだめカンタービレ 最終楽章
日本映画専門チャンネルにて「のだめカンタービレ 最終楽章」の前・後編を鑑賞。
テレビ版のヨーロッパSPも前編の千秋メインの話が面白かったけど、映画も同じく。
マルレオケのボロボレロの微妙な下手具合に大爆笑。
変な音が入った時の千秋の反応がいちいち面白くて。
玉木宏のリアクション演技は、間といい表情といい最高です。
マルレの公演の演目を「ウイリアム・テル」から「チャイコフスキー序曲1812年」に変更したのはロケ地のオーストリアへの配慮か。
「ウイリアム・テル」も好きだけど、これはこれで良い選曲。
後編はのだめが音楽家としての心構えを持つまでがメインだけど、実写及び映画である長所と想定された物足りなさの両方を感じた。
映画の尺とか話のバランスを考えれば仕方がないとは思うのだけど、ルイが「経験しなくても感じられる」ということに気づくまでの話、ターニャのコンクール挑戦がカットされていたのは残念。
ヤドヴィカと作曲をする話が微妙に削られていたのも。
このあたりのエピソードは、原作では「のだめに足りないもの」の説明にもなっていたので、これを省くと物語としてちょっと薄くなってしまうかなと。
ところで、映画を見て玉木宏と水川あさみを見直しました。
連続ドラマの時点では、玉木宏の千秋の演技自体には満足していたものの、指揮と楽器演奏に違和感があって不満だった。
テレビのヨーロッパ編でも、カタイラとジャンのほうが指揮が上手かったし。
でも、映画版では指揮する姿がすごくサマになっていて、努力したんだなーと思った。
こういうのって、努力よりも天性のセンスのほうがものをいうと思っていたけど、努力でここまでできるとは。
水川あさみのバイオリンを弾く場面もドラマより良くなっていたと思う。
むしろ、ドラマでは完璧といってよかったのだめの演奏シーンに若干の違和感を感じたりした。
コンチェルトの場面は見事だったけど、課題曲を演奏する場面が音楽と腕の動きが微かにズレていたもんで。
まあ、違和感といっても非常に微細なものなんだけど。
他の映画でもそうだけど、上野樹里は猫背がちょっと玉に瑕だけど、肩甲骨とか鎖骨とかアキレス腱とか、パーツがきれいな人だと思う。
監督はそこをわかっていてきれいに撮っていた。
追記:
この映画における玉木宏と上野樹里の演奏場面の違いは、玉木宏の頭の中では音楽が鳴っているだろうと感じられたけど、上野樹里はそう見えなかったことなんだと思う。
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