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2011年5月 2日 (月)

世界フィギュアスケート選手権

安藤美姫選手、優勝おめでとう!!
ミスのなかったSPは優雅で繊細で素晴らしく、フリーはジャンプのミスが残念だったけど、世界女王に相応しい演技だった。
何かを演じるのではなく、技術と表現が一体になった「スケートによる表現」が素晴らしい。
もともとそういう方向性の選手なんだろうけど、得意なことばかりやらずに、カルメンとかクレオパトラ、サムソンとデリラといった物語性のあるプログラムを経験したことも、今の表現力につながったと思う。

2位のキム・ヨナは、SPの得点が出た時はちょっと首をかしげてしまったし、いろいろ言われているみたいけど、プロトコルを見れば納得できるし、銀メダルには充分値する演技だったと思う。
SPの衣装は「これでジゼル?」とは思ったけど、似合ってはいたし、ちゃんとジゼルを演じていると感じられる演技だった。
ジゼルの衣装というと、必ずと言っていいほどビスチェをつけた村娘風味になることには疑問を感じつつ、ではどういうのがジゼルなのかというと死の衣装くらいしか思いつかなかったりもする。
(その点、安藤美姫のカルメンの衣装は、カルメンの抽象表現として優れていたと思う。)
ジャンプ失敗のリカバリーも素晴らしい。(織田信成に爪の垢を煎じて飲ませたい)。
フリーも、一般に耳慣れていない人が多いであろう曲であそこまで見せるのは大したもの。

「牧神の午後」は大好きなプログラムなので、カロリーナ・コストナーの3位もうれしい。
今回はレオノワが表彰台に乗っているのも見たかった気がするけど。

8位の村上佳菜子は、得点が伸びなかったのはジャンプの回転不足によるけれど、プログラムが仇になった感じもする。
特にSPは、シニアデビューで若さをアピールするには良かったのだけど、世界選手権という舞台で見ると、ちょっと鼻についてしまう。
せっかく踊れるんだから、次はもっと正統派のプログラムで勝負してみてほしい。

もはや批判するのがお約束みたいになっているけど、6位の選手のSPの衣装、あれはなんなのでしょう。
全日本の薔薇ジャーも筆舌に尽くしがたい酷さだったけど、まだタンゴらしさを目指したんだろうとは思えたし、四大陸選手権は色使いに若干の疑問はあったものの下品ではない無難なデザインだったのに、なんでタンゴに亀甲縛り?
百歩譲ってプログラムがスパルタカスとかローマで、色が淡色系なら紐と布をあしらうデザインはイメージとしてわからないでもないけど(それでも亀甲縛りと股間のフサフサは意味不明だが)、タンゴを滑るのに亀甲縛りを持ってくるって、6位の選手及び周辺はタンゴをどういうイメージで捉えているのだろうか。

男子シングルは、好きかどうかと言われれば好きとはいえないけど、パトリック・チャンの優勝は文句なし。
特にSPは素晴らしかった。小憎らしいくらい。
「好きじゃないなー」と思ってみているにもかかわらず、文句のつけようがない演技であることがある意味すごい。
振付と選曲、衣装は総じて好きなので、目を剥くのをやめて、表情にもっと陰影が出ればもっと好きになれるのに。

銀メダルの小塚選手のフリーの演技は素晴らしかった。
3位のカチンスキーは美形で手足も長く、そのうえ個性も溢れていて、先が楽しみ。

ペアの高橋・トラン組も先が楽しみ。
ペアで上位の選手と同じ土俵にあがれるレベルの選手が出てくるなんて、うれしい驚き。

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