Wishing your loveとOcean Side Company
杉山清貴の「Wishing your love」を聴きながら通勤電車の窓の景色を見ていたら、ちょっと涙ぐみそうになる。
別に辛いことや恋の悩みがあるわけじゃなく、多感な年頃でもないのだが。
起伏の大きくないメロディに飾らない詞とアレンジの曲で、そしてその曲を奇をてらわずに、シンプルに丁寧に唄っているだけなのに、その「だけ」がすごく心に響いてきて、久しぶりに静かに感動。
大きな感情の揺さぶりは意外とあるのですが、じわじわくるのはわりと少ない。
http://www.youtube.com/watch?v=Je7Q_6mvWzI
杉山清貴について「若い頃の声量と歌唱力を維持」じゃなくて、「若い頃より声に深みと伸びがあって上手い」に感想を修正しつつ、ただいま28年?分の軌跡を遡り中。
一気に遡るには時間もお金も足りないので、そこはまあぼちぼち。
オメガトライブ時代とソロ初期のヒット曲~カバー曲を経て、猫を手なずける時のように慎重にオリジナル曲を聴き始めたのですが、「あ、これ好き」「これも好き」という状態に。
方向性が一貫してぶれていない分、そして私自身の好みが頑固な分、いざはまるとストライクな曲が多いみたいである。
ことあるごとに「カバー曲が好き」と言っているわりに、実はセルフカバーはあまり好きでなく、アップテンポの曲をスローにすると退屈に感じることが多いし、唄い方が変わると違和感があったり、リズムをいじりすぎて気に入らなかったりしがちなんだけど、「Hula moon sessions」と「Hula moon sessions in Tokyo Night」はお気に入り。
特に「Hula moon sessions in Tokyo Night」は声と唄い方に大人の色気があって、かつ、シンプルなアレンジによってメロディと詞が気持ちにすっと入ってくる感じ。
ベストアルバムで聞き流していた曲のメロディの美しさをこのアルバムで再認識し、再度オリジナルを聴いてみて「あ、こっちもいいじゃん」と思ったりを繰り返しながら今に至る。
交響曲をピアノアレンジで聴くとメロディラインがはっきりわかるけど、それに近い感じかな。
ライブ音源~オリジナルアルバム~ライブに行くというのが、マイブームが深みにはまる時の行動パターンだけど、今まさにそのパターンの中に。
それから「Ocean Side Company」もお気に入り。
「好きな曲が収録されているCD」は今もあるし、好きなものはずっと聴き続けているけれど、新たに好きだと感じるオリジナルアルバムは山下達郎の「Cozy」が最後かなと思っていたのです。
2000年にこんなカッコいいアルバムが出ていたとは。
10年以上も知らないでいたことが悔しいけど、知ることができたことはうれしい。
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