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2012年1月 9日 (月)

平清盛 第一回

大河ドラマ「平清盛」の第一回を視聴。
(坂の上の雲を除いて)大河らしい大河を見るのは久しぶり。
「龍馬伝」は、演出と役者の演技は良かったけど、口から出る台詞がヘナチョコだったので・・・。

清盛の出生にまつわる経緯とか、ナレーションなど、ツッコミどころがないわけではなく、法皇の住まいの庭で射殺なんて、当時の貴族たちが血の穢れを忌み嫌ったことからするとありえないけど、それが気にならないくらいに全体が良かった。
中井貴一の忠盛はもとより、伊東四郎の白河法皇、三上博史の鳥羽天皇、壇れいの待賢門院と保元の乱のキーパーソンたちがキャラが立っていて素晴らしい。
そして、意外と良かったのが松田聖子の祇園女御。
声が良いのは得ですね。
一回目限りで退場だけど、忠盛に武士の覚悟を教える中村敦夫の正盛、吹石一恵の舞子も印象的。
泥(コーンスターチ?)にまみれた武士の家と美しいけれど退廃的な宮中の対比も良かった。

最初はアレッと思った岡田将生のナレーションも慣れてきたら気にならなくなり、特に「見くびられていたのは源氏ではなく為義ではないかと思う」というくだりは、「クールな現代っ子が古い時代の人について素でツッコむ」みたいでクスっと笑ってしまった。

初回から数回は良かったけど、主人公が成人してからいまいちだった「義経」の例はあるけれど、軍略の天才ではあっても政治オンチだった義経を主人公に据えた時点で大河ドラマにするうえでちょっとハードルが高いかなと思っていた。
「義経」放送時にも清盛を主人公にすべきという声はあったし、その清盛が主人公なわけだからエピソードには事欠かない。
今回は鳥羽院と崇徳院の確執の種からていねいに描いているし、これはほんとうに期待大。
「描くべきところを描かないこと」が過去数年のダメ大河への不満でもあったから。
直江兼続が主人公なのに最上と前田慶次を出さない、とかありましたね。

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