規則は人のためならず
先だっての旅行でルーブル美術館に行った時のこと。
展示されている絵画を指先でつついている家族に遭遇。
それも子どもたちではなく母親が率先して絵をツンツン。
ほどなくして「Ne touchez pas!!!」と叫びながら係員が駆け寄って、こっぴどく叱られていた。
そりゃそうだろう。
ルーブルの職員って、あまり仕事しているように見えなかったけど、やる時はやるんだなと妙に感心。
これがフラッシュ使用なんかだと制止の言葉も出てくるけど、「美術館で絵に触る」というのはまったく想定外だったので呆気にとられて言葉が出てこなかった。
美術館や教会でフラッシュ使用を見かけた時は注意することにしています。
日本の美術館で企画展を見る場合は、気に入れば図録や絵葉書を買うけれど、海外で図録など買ったら持ち帰るのがたいへんだし、絵葉書も作品数が膨大すぎて目的のものを探すのが困難。
印象に残った作品をメモ代わりに撮ることができるから、海外の美術館が写真撮影可のところが多いのはとても助かる。
フラッシュを使う人が増えると写真撮影そのものが禁止されてしまうので、フラッシュを注意するのは、絵画を守るためであると同時に、自分の利便性を守るためでもある。
このところライブ会場でこっそり録音しているらしい人(スマホやiPadを電源落とさずにバッグにしまう、など)を見かけるけど、あれも非常に苦々しい。
当人は「誰にも迷惑かけてないしぃ」とか思っているんだろうけど、さにあらず。
別に正義感を振りかざしているわけではなく(もちろん、ファンがアーティストの権利を侵害することに対する腹立たしさはあるけれど)、迷惑なんです。
入場の際の無駄なカメラチェックがなくなったのに、違法録音が横行することによって持ち物チェックが復活するかもしれない。
そうなったら、入場に時間がかかるようになるし、開演時間だって遅れるかもしれない。
ほら、迷惑でしょう。
そもそも音響に影響があるとアナウンスされているんだし、せっかく出かけたライブが違法録音のせいで音響が悪くなったら、これも大迷惑。
ただ、「あ、録音している」とわかるのは開演間近になってから。
タイミング的に注意するのが難しい。
自主的にやめてくれるのが一番なんだけど。
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