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2012年10月 8日 (月)

パズルのピース

井上靖の「後白河院」を再読。
摂関家の家司、建春門院の女房、後白河院の腹心、九条兼実と4人の語り手を通して後白河院が語られる。
腹の分からない後白河院の姿が外郭から見えてくるのが面白い。

で、「平清盛」も語り手をリレーさせたらもっと良かったんじゃないかと思ったりした。
出生から忠盛の死までを家貞、忠盛の死から平治の乱までを盛国、平治の乱から平家滅亡までを頼朝、とか。
・・・と注文はありつつ、第37回「殿下乗合事件」~第38回「平家にあらずんば人にあらず」~第39回「兎丸無念」までがパズルのピースがハマるみたいで面白かった。
「殿下乗合事件」の重盛の描き方は、そこだけを見ると重盛が頼りない二代目みたいに見えてしまうけど、たたみかけるように禿(かむろ)を登場させたことで平家のダークサイドと重盛の正当性を暗示。
「平家に~」では禿(かむろ)にスポットを当て、兎丸の悲劇とともに禿(かむろ)の哀れさも描いたのがお見事。
禿(かむろ)って史実かどうかわからないし、登場させなくても全体的な話に支障は来たさない。
平家物語でも出てきたもののいつの間にか自然消滅していた(気がする)。
でも、文字はともかく、ドラマでは登場させる以上は退場させないと視聴者が置いてきぼりになるわけで、兎丸の最期と絡めたことで「こうきたか~」と思ったのです。

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