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2014年4月

2014年4月 3日 (木)

ウォルト・ディズニーの約束

エマ・トンプソンとトム・ハンクス主演で映画「メリー・ポピンズ」製作秘話と聞いてからずっと楽しみにしていた映画です。公開の待ち兼ねた感は、ここ数年で一番かもしれない。
トラヴァースが映画のメリー・ポピンズ像をどう思っているのかを見たかったのに、そのあたりは触れていなくて、そこのところはちょっと肩透かしを食った感じだけど、しみじみと面白かったです。
見終わってしばらくしてから、映画のシーンをふっと思い出すような、そんな映画。

ハリウッドの抜けるような青空の下、カラフルな服装の人たちの中で居心地の悪そうなトラヴァースの対比。
アメリカ風に脚色されたメリー・ポピンズと作者が重なって見えました。
「メリー・ポピンズ」を見た時に一番驚いたのがバンクス夫人がフェミニストという設定になっていたことだけど、その理由がわかった。
「専業主婦がナニーを雇うのは変→バンクス夫人は職業を持っているはず→じゃ女性運動家に」ということだったとは。「子育ては大切な仕事。専門家を頼むのは当然」というトラヴァースの意見のほうが腑に落ちるし、ディズニー側の脚色意図に理解も賛成もしないけど、とりあえず事情はわかった。
ハリウッドと回想場面のオーストラリアの乾いた明るさが似ているなと思っていたら、それは意図的なものだと後でわかりました。

映画の邦題「ウォルト・ディズニーの約束」は間違ってはいないけど、この映画はやはり原題の「Saving Mr.Banks」こそが相応しい。そして、原作は断固としてメリーではなく「メアリー・ポピンズ」。

「タコを上げよう」を唄う場面では涙ぐんでしまった。
ホテルの場面で流れていたジャズ・アレンジの「ハイ・ホー」も素敵だった。

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