スケーティングと表現があってこそのジャンプ
フィギュアスケートの四大陸選手権。
氷上を美しく滑りながらジャンプを成功させるのがフィギュアスケートの醍醐味だなという当たり前のことを強く感じた大会でした。
女子シングルは宮原知子が緊張感の中でも実力を出し切り優勝。
静かな中の緻密さと芯の強さが素晴らしい。
滑りが美しいのはもちろんのこと、ポーズの一つ一つが指先まで神経が行き届いていてフォトジェニック。
本郷理華は転倒が残念だったけど、次頑張れ。
低迷していた長洲未来が復活したのもうれしい。
男子シングルは二位の金博洋が4Lzを含む4回転を4回決めたことはもちろん快挙なんだけど、パトリック・チャンが氷に吸いつくような、そして全身が滑りと一体化した「フィギュアスケートってこうやって滑るんだよ」みたいな素晴らしい演技で優勝。
世界選手権が楽しみなことに。
同じ表現力の差でも、それが個性であったり踊れるかどうかだったりマイム的なものだとまた違った捉え方になるかもしれないけれど、Pチャンが極めてスケート的な表現力の持ち主だったことで「スケーティングの差」がより鮮明に感じられた。
日本の男子は結果的にはちょっとだけど、聡明な宇野のことだから世界選手権ではきっと修正してくるはず。
無良のSP「黒い瞳」は永久保存版にしました。
田中デカ刑事の表現力が全日本の時よりも格段に上がっていたのに驚いた。何があった?
男子のSPの中継でケビン・レイノルズの日本語が上手いのに驚いた。
ケビン・レイノルズを見るとハックルベリー・フィンを演じて欲しいと思う私です。
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