穴をふさぐ努力
アメリカ大会の演技後のインタビューで村上佳菜子が「曲をかけて滑り込みをしてきて~」と話していたけど、オペラ座の怪人のシーズンも、回転不足をとられた次の試合で同じようなことを言っていたような。(で、また回転不足だった)。
トリノ五輪の後、安藤美姫がジャンプをシングルからやり直した、という話があって、具体的な問題点は違えど村上選手に必要なのはそういう練習じゃないかと思うけど、聞こえてくるのは「曲かけ練習」。
曲かけ練習は体力的に相当キツイらしいけど、「一番きついことをやって一挙両得」みたいな発想なんだろうか。
どうもね、「エースをねらえ」のジャッキー・ピントの言葉を思い出してしまう。
「欠点をそのまま残してるあなたは、穴だらけのバケツよ!それでどうがむしゃらに水をくんでももれていくだけ。努力している気でいて、その実、なんにもしちゃいないのよ!」、という。
リオ五輪でも体操の内村航平選手が「無駄な練習をしないこと」と言っていて、言葉は違えど同じことを言っている。
将来がコーチ志望なら、練習方法の工夫とか、ほかのコーチの指導を受けてみることも必要じゃないかと思うけど、そういうのもやる気がなさそうな。
練習へのアプローチを変えられない選手がいることを思うと、正しい努力が出来るのも才能のうち。
安藤美姫には相変わらずノイジーマイノリティからのバッシングが続いているけど、言葉のチョイスが誤解されやすかったりはするけれど、スケートに対する取り組みは真摯だと思う。
見出しに拒絶反応を起こしかけたけど、某選手の名前を出している部分以外はコンパルソリーの重要性を語っていておおむね良い記事。
https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/othersports/figure/2016/11/07/50_3/
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