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2018年1月14日 (日)

音楽と物語と

カバー曲好きとしては、一つの曲をいろんな人の声・解釈で聴くのが楽しみなのだけど、同様にスケートも同じ曲・同じ振付で違う人が滑ったらどうなるのか興味がある。
アイスショー(フレンズ・オン・アイスだっけ?)のスワンコラボは楽しかった。
でも、昨年末のメダリスト・オン・アイスのようにシーズン真っ只中にジュニアの選手が現役の五輪代表のプログラムを滑るというのは時期尚早。
ジュニアの選手たちだって自分たちの試合を控えているのだし、自分のプログラムがあるのだし。
現役引退後か年数が経過した後にやってくれたほうがいい。

全日本フィギュアの女子のフリーで、ニーノ・ロータのロミオとジュリエットのサントラを使っている選手がいて、好きな曲だし構成が良かったので、ちょっと応援モードで見てしまった。
ロミオとジュリエットといってもいろいろあるけど、やはり1968年の映画が一番好きで、音楽も「What is a youth」だけでなく全部好き。

紀平梨花の使用曲もニーノ・ロータで、演技前に表示が出たプログラムの説明が「ピュアで少しおかしな道化師の女の子のストーリー」となっていて、「道」の、特にジェルソミーナの説明にしてはほんわかし過ぎている感はなきにしもあらずだけど、少なくともストーリーとヒロインの特徴を理解して演技していることがわかった。
大道芸を表現している振付もていねいに表現しているし。

それから、宮原知子の衣装がいつものことながら素敵。
ピンクの濃淡が絶妙な「SAYURI」はよく似合っているし、「蝶々夫人」は和の要素の取り入れ方がとても良い。
女子の衣装に着物の要素を入れると必ずといっていいほど「くノ一」になるから好きじゃないのだけど、胸元のあわせや髪型にさりげなく和の要素を入れながら、着物着物したデザインにしなかったところが好き。
全日本フィギュアは、宮原のフリーの演技が終わった直後の濱田コーチの涙にうるっときてしまった。

樋口新葉のフリー「スカイフォール」は今季の女子のプログラムで一番のお気に入りだけど、坂本花織がグランプリシリーズ・アメリカ杯のエキシビションで滑った007もスポーティでなかなか良かった。
アメリカ杯のエキシビションではポリーナ・ツルスツカヤの「華麗なるギャッツビー」も強く印象に残ったのだけど、小説の最後の一節“Gatsby believed in the green light..”の語りに合わせて緑色のランプを持って出てくる演出が作品へのリスペクトが感じられて良かったです。

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