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2018年2月

2018年2月23日 (金)

演技構成点と表現

​フィギュア団体の時のアシュリー・ワグナーのザギトワの演技構成批判は「よく言ってくれた」と思った。
確かにワグナーは回転不足に悩んできた選手だし、後半ジャンプ固め打ちは物理的に不可能だろうとは思う。
ワグナーの発言を「嫉妬」と言う声もあったけど、そういう批判は覚悟の上で、それでも声を上げてくれた。
これはフィギュアスケートに対する美意識の問題。
「もし」の話をすれば、ワグナーは実施可能であったとしても、ザギトワの演技構成は選択しないと思う。

ザギトワには何かと批判的な私ですが、技術点、そして演技構成点のうちのSkating SkillsとTransitionの項目が高いのは異論がないのです。
後半に跳べるジャンプの回数を制限するような技術点のルール変更は望まない。
全ジャンプを後半に跳ぶ技術と体力があるのはすごいことだし、やりたい選手はやればいいと思う。
その代わりプログラムとしてつまらなくなっている点と、選手のスケート技術以外の要素を採点にしっかり反映しろと。

スケーティング技術とつなぎについては高いといってもコストナーよりは低い評価なのでそこは妥当。
納得がいかないのは、PerformanceとCompositionとInterpritation of the Musicの三項目です。
SPは短いからまだいいとして、後半ジャンプ詰め込みもタケノコジャンプの多用もFSの「ドン・キホーテ」の曲調にあわなくて、9点台の構成をもらえるプログラムじゃないと思う。
パフォーマンスと曲の解釈は、いわゆる一般的な意味での表現力なわけですが、これがオズモンドと宮原がザキトワの下なのも受け入れがたい。
坂本だって曲の解釈はザギトワよりも上ですよ。
SPではPCSの合計がメドベデワと1点差になっていたけど、これもおかしい。
もしも羽生とボーヤンのPCSが1点差だったら批判が出るだろうに。
というか、既にフェルナンデスよりもボーヤンに高得点を付けたジャッジがいたことで物議を醸しているけど、ザギトワの点数が認められるならボーヤンの件もノープロブレムということになりはしないか。
こと「表現力」に関しては、振付の意味を理解して表現しているボーヤンのほうがザギトワよりも高いですよ。
「技術点が高いのが正義」という考え方もあるかもしれないけど、それじゃ演技構成点の意味がない。
あの前傾姿勢とガサツな所作で9点出るのなら、指の先まで美しく見せようとしている他の選手たちの努力はなんなのって思う。
前から思っていることだけど、PCSを調整点にするのはやめて、個々の項目を厳正に採点すべきです。
男子は、自国贔屓採点があったとはいえ、概ね技術点も演技構成点も納得がいく評価がされているのだから、女子も同様であって欲しい。

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