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2018年4月18日 (水)

黒井戸殺しとオリエント急行殺人事件

三谷幸喜の次のドラマが「黒井戸殺し」という記事を見て、しばし考えて「ああ、アクロイドか」。
こういうセンス、好きです。

ドラマは、テレビ視聴者向けに若干ソフトにした部分もあったけど、まあ許容範囲。
随所に三谷幸喜テイストを織り交ぜながら、ドラマの終りでは原作の読後感みたいなものが感じられた。
「うん、クリスティの面白さって、これだよね」っていう感じ。
野村萬斎と大泉洋の演技の変化が絶妙でした。
エンディングも余韻があって良かった。
デヴィッド・スーシェ版の「ナイルに死す」のジャズをバックにダンスをする映像で終わるのが好きなのだけど、それに似た余韻。
犯罪に対しては厳しく対処しつつも、人間の心の弱さに対する痛みがあるっていうか。
翻案しつつ原作のポイントははずさない脚本と演出には安心感さえ感じてしまった。
スーシェ版の「アクロイド殺人事件」は珍しくトンデモ改変でいただけなかったので、なおさら。

背景の置き換えについても、地方の素封家とかは日本にも存在するので、「黒井戸殺し」は違和感なし。
前の「オリエント急行殺人事件」は、原作の「様々な人種が一つの家に集まる」というアメリカの金持ちならではの設定を日本に翻案したのがちょっと苦しかったけど。
それと、誘拐された女の子の名前は聖子ではなく雛子にして欲しかった。
デイジー→雛菊なので。

ちなみに、昨年末に観たケネス・ブラナー監督主演の映画はかなり改変されていて、そのあたりは好き嫌いが分かれるけど、ウィレム・デフォーのハードマン(子守の女の子の恋人)が印象的だった。
三谷版の池松壮亮(ドラマでは羽佐間)も良かったので、ハードマンってじっくりと描きたくなる役なのか。
メアリー・デベナムを演じたデイジー・リドリーがスター・ウォーズと全然違っていて、女優ってすごい。
映画のエンディングに流れたミシェル・ファイファーが歌う「Never Forget」が胸に染みる名曲でした。
音楽が良い映画やドラマには弱いです。

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