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2019年9月28日 (土)

羊と鋼の森(映画)

去年、原作を読んで映画に興味を持ったものの既に公開終了していて、先日WOWOWで放映されたのを録画して鑑賞。
丁寧で繊細な映画で、原作の読後感の良さを映画でも味わえました。
映画館で見れば良かった。

ピアノ演奏の技術レベルと表現がそれぞれの役柄とかシチュエーションにぴったり合っていた。
原作には具体的な曲名があまり出てこないけど、選曲も良かったです。
結婚披露パーティの演奏曲の中にさりげなく「音楽に寄せて」が入っていたのも映画の内容に似つかわしい。
音楽を担当した世武裕子のプロフィールを見たらガブリエル・ヤレドに師事とのことで納得、です。
「愛人/ラマン」のショパンのワルツも「船上で誰かが弾いている」というシチュエーションにぴったりだった。

調律の依頼主の青年が「子犬のワルツ」を弾く場面は原作で一番好きな場面で、どんなふうに描くんだろうと思ったのだけど、とても素晴らしかった。
ゆっくりとぎこちなく音符を一つ一つ思い出すように弾き始め、だんだんと思い出して速度を増していくくだりがとてもリアリティがあって。
久しぶりにピアノを弾く時ってこんな感じだよね、と。
ちょっとぎこちなさがありつつも解き放たれたように奏でるピアノの音色に涙が出てしまった。
「子犬のワルツ」で泣くことがあろうとは。
この場面の音は俳優の演奏をそのまま使用したのだろうか。
「そこそこ弾ける」というレベルの演奏だから、ピアノが弾ける俳優の音をそのまま使うほうがリアリティがあるだろうし。

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