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2020年6月26日 (金)

ヴェラ~信念の女警部

主任警部モース、警部フロスト、ルイス警部、ブラウン神父、ミステリーinパラダイスと英国ミステリーは秀作が多いけど、最近の一番のお気に入りが「ヴェラ~信念の女警部」。

独身で外見は普通のおばさんのヴェラ・スタンホープ警部が主人公。
女性的な繊細さもないわけじゃないけど、中身はほとんどワーカーホリックのおじさん。
仕事には容赦がないけど部下からの飲みの誘いは「上司と飲みたい人なんているの?」と断る孤高の人。
この手のドラマにありがちな上層部からの圧力みたいな要素もなく、ひたすら地道に捜査をして真相に迫るところが好き。
ドラマに出てくる風景は荒涼として、でも美しい。

相棒の若い刑事との関係性がなんだかよいのです。
リスペクトと程よい緊張感があって。
若い相棒がこき使われつつも家庭を大事にしているところなど、ダルジール警視とパスコーの関係に似ているかも。
(モースの時のルイスも家庭人だった)
相棒は初代がジョー、二代目がエイデンでタイプの違う美形ですが、どちらも好き。
今の相棒のエイデンが現場に入るヴェラに靴カバーをはかせてあげるのだけど、甲斐甲斐しくて妙に微笑ましい。

女性が主人公ではあっても日本の某ドラマのように「主婦の勘」とか言わないところが好きです。
日常会話が実用的で英語のヒアリングにもなるけれど、物語自体は複雑でちょっと油断するとわからなくなるので気が抜けない。

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