ポワロの怒り
AXNミステリーでスーシェ版「オリエント急行の殺人」の終盤を見て、ポワロが犯人たちに激昂する場面がいつになく胸に刺さった。
このところ過剰な社会的制裁に思う所があったもので。
「あなたがたは何様なのだ!デタラメの人民裁判だ。人々が勝手に隣人を裁いていたら、暗黒の中世と変わらない!」
この台詞は原作にはなく、ドラマのオリジナル。
このドラマとプラナー版の映画は私刑に対するポワロの怒りを強く出している。
それは原作にはないものだけど、今の時代には必要な要素だと思う。
クリスティの原作でポワロの倫理観というか正義が一番強く描かれているのは「愛国殺人」で、「カーテン」とつながるものを感じるのだけど、スーシェ版のドラマは「オリエント急行の殺人」と「カーテン」に関連性を感じるのです。
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