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2022年1月23日 (日)

2021年のドラマを振り返る

映画の感想はわりとマメにアップするけど、ドラマは流れが速いのでつい忘れてしまう。
以下、去年放送のドラマについて備忘録的に。

1月~3月
天国と地獄
綾瀬はるかも高橋一生も好きだし、ジェットコースター的展開の話って、そんなに見ないのだけど、これは毎週欠かさず見てしまった。
終わってみるとに日高陽斗はさほどサイコではなかった気もするけど、高橋一生の入れ替わりの演技が最高だった。
中身が日高陽斗の綾瀬はるかも緻密に演技していて素晴らしい。
八巻とか他のキャラクターも面白かった。
この手の話ってオチがイマイチだったりすることもあるけど、ちゃんと満足感を得られる終わり方でした。


俺の家の話
謡曲とプロレスの合わせ技がこんなに面白くなるとは。
能楽師とプロレスラーの共通項が「体幹」とか目の付け所がすごい。
寿一と秀生が親子で舞う場面が好き。
スパ・リゾートハワイアンズの旅行の回も。
いつもは「上手い」と思う西田敏行に、このドラマでは凄みを感じました。
唐突に物を言うタイミングが、演技じゃなくて素なんじゃないかと心配になったくらい。
(その後、着実にドラマに出演しているから要らざる心配だったが)

終盤、謡曲「隅田川」で、舞台に梅若丸の亡霊を出すか否かという演出についての世阿弥と元雅のエピソードに芸能の奥深さを感じたけど、寿一の「俺が息子だったら出てくるよ、だって会いてえもん」から最終話の展開は、もう泣けて泣けて。

隅田川を最初に読んだのは少年少女文学全集だったけど「狂女=母親」の気持ちで読んでいて、梅若丸の視点で考えたことがなかったのです。
子どもだったのに。
梅若丸はお母さんに会いたかったという視点で考えたのは何故か初めてだった。
酷い奴らにかどわかされて、知らない土地に連れて来られて病気になって、お母さんに会えないまま病気で死んでしまった梅若丸。そうだよね、会いたかったよね、と。


4月~6月
大豆田とわ子と3人の元夫
軽妙な会話とそこに差し引きする感情の深さが良かった。
3人の元夫がそれぞれ一癖ありながらダメンズがいないのも良かった。
ダメンズに悩む話なら別にいくらでもあるから。

最初の夫八作と親友かごめとの三角関係が好き。
6話で亡くなるかごめがその後もとわこと八作の中で存在を続けていて、この感じ、「ホテル・ニューハンプシャー」に似ている。
「死は生の対極としてではなく. その一部として存在している」ですね。
この言葉は村上春樹の「蛍」(とノルウェーの森)だけど。

三番目の夫・中村慎森の無機質さと不器用さも、すごく好き。


イチケイのカラス
設定としては非現実的な部分もあったけど、面白かった。


珈琲いかがでしょう
コーヒーは飲まないのだけど、物事へのこだわりは好きだし蘊蓄も好き。
最初のほんわかとした雰囲気と後半のハードな展開のギャップに戸惑う部分もあったけど面白かった。


シェフは名探偵
主演西島秀俊なので、文句なしに視聴リストには入るのだけど、そうじゃなくても見たとは思う。
いわゆるヌーベル・キジーヌではない、フランスの地方料理の数々が出てくるのが楽しみだった。
別記事にも書いたけど、原作を読んでみて、原作をとてもリスペクトして作られたドラマなんだとわかった。
志村シェフとソムリエの金子さんの原作にはない掛け合いが面白かったです。
「志村、後ろ!」とかね。
志村シェフ役の神尾拓を見直しました。
これまでのクールなエリート役も良かったので見直したっていうのは変だけど。


10月~12月
アバランチ
細かい所を突っ込むとアレですが、余韻を残しつつモヤモヤしない終わり方なのが良かった。
最終回、「ここからが雪崩の始まりです」の木村佳乃の笑顔はゾクゾクしました。
総理大臣役の利重剛は、ダメ大臣だと思わせて見せ場を作るのに適切な配役でした。


オリバーな犬
オダギリジョーが犬役の脱力系のドラマだったけど、こういうのを作れてしまうのもNHKの底力。


初回放送時期不明
土方のスマホ
わりとこういうのもNHKならでは。
昔はフジテレビもこういう遊びをしていたけど、ここ10数年なくなってしまいましたね。
スマホ画面と声と着信音だけで構成されているのに、雰囲気が出ているのが凄いです。

 

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