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2022年2月19日 (土)

表現を可能にするのは技術です

坂本花織が高難度ジャンプなしで銅メダルを獲得したことで「競技では表現よりも技術を競うべき」みたいな意見を見かけたけど、スピードに乗って滑るのは「技術」ですよ。
幅のあるジャンプも美しい着氷も技術。
坂本花織は四回転とトリプルアクセルは跳べないけど、ロシアの3選手もまた坂本のような幅と回転に余裕のあるジャンプは跳べないわけで。

スケーティングスキルとつなぎがPCS(演技構成点)の項目に入っているので紛らわしいけど。

(参考)
SS :Skating Skills (スケーティングスキル)スケート技術
TR :Transitions (トランジション)つなぎ
PE :Performance/Execution (パフォーマンス/エクスキューション)演技・実行
CH :Choreography (コリオグラフィー)振付・構成
IN :Interpretation (インタープレテーション)音楽の解釈


バンクーバー五輪の女子シングル、安藤美姫押しだったこともあって、リアルタイムではキム・ヨナの点数が高すぎると感じたけど、何年前だったかの再放送を見て納得しました。

男子シングルの四回転論争については四回転挑戦支持派だったけど、あの時の金メダリストの演技が芸術性というよりは単に守りに入っただけに思えたからで、今回のジェイソン・ブラウンの芸術性があれば考えは違ったかもしれない。
ジェイソン・ブラウンのスケーティングやつなぎのクオリティだって技術だから。
(彼のバレエ・ジャンプには三回転の得点をあげてもいいと思ってる)

ソチ五輪の男子シングルの最有力候補はパトリック・チャンで、それはずば抜けたスケーティング技術と共に四回転を跳んでいたから。
ソチの時点で羽生が超えるのは難しいだろうと思っていたら、羽生のスケーティングが遜色ないくらいになっていたので驚いたのでした。


パトリック・チャンのインタビュー
https://number.bunshun.jp/articles/-/851908


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