北京オリンピック(冬季)前半
フィギュア団体の銅メダルは快挙。
ペアの躍進が素晴らしい。
男子シングルは、銀・銅おめでとう。
羽生のSPはちょっと残念だったけど、最初の4回転が抜けてしまった後の演技は素晴らしかった。
FSについては、結果としては納得しているけど、音楽の解釈が8点台で5位の選手より低いのは納得していない。ジャッジが「天と地と」がわからないだけじゃないんですかね?
PCSを採点するジャッジのスケート以外の要素(音楽とかダンスとか)の知識レベルが知りたい。
4回転アクセルが認定されたのは良かった。完成形を見たいです。
無良崇人が解説で片足で降りていたことにしっかり言及していて、まあ当然と言えば当然なんだけど、「両足着氷はミスじゃないのでー」と放言していた同世代の某女子選手の存在は複雑だっただろうなと思ってしまった。
ソチ後の「6位様」の報道が酷かったのでちょっと老婆心ですが、羽生の4A認定は良かったけれど、メディアは銀の鍵山・銅の宇野、団体メダルの選手たちへのリスペクトも忘れないで欲しい。
「メダルより価値のある6位」とか、本当は跳べていない8トリプルの誤解を自ら解こうともしなかったりでイライラしたものでした。
まあ、羽生自身がそういう事態にならないように気を使うだろうから杞憂ですが(だから老婆心)。
スノーボードのハーフパイプ、NHKのサブチャンネル切替にもたついて平野歩夢の金メダルの瞬間を見逃した一人となりました。とほほ。
二回目の得点に言いたいことは山ほどあるけど、そんなもろもろを実力でねじ伏せた金メダル。
ジャンプの混合団体の失格問題
ルールの厳格化に否やはないけど、ルールを徹底することが目的なら検査方法が変わることを事前に告知すべきだった。
摘発することが目的なら別だけど、五輪でそれはなじまない。
スピード違反を取り締まっているんじゃないんだから。
それと、男性審判員が同席していたとかスパッツを脱がされたという報道もあるけど、本当だとしたら明白なセクハラなのだが。
Me tooであれだけ大騒ぎしたのだから、この件だってダメでしょ。
高梨選手の「他の選手の人生を変えてしまった」という発言にアレ?と思ったけど、NHKのデイリーハイライトの後に放送している過去の名場面を振り返る番組でリレハンメルの失速について原田雅彦監督が同じことを言っていた。
当時のマスメディアの報道等を思い起こせば原田雅彦がその思いを持ち続けているのはわかるけど、後輩がそれを受け継ぐことはないな。状況も違うし。
SNSがなかった時代に選手に向けられた誹謗中傷ってマスコミが発信したものですよね?ほんとろくでもない。
SNSだろうとマスメディアにだろうと、選手が自分の成績について謝罪する風潮がなくなればいいと思う。
「頑張りました」でいいと思う。
ドーピングのこと
エテリ・トゥトベリーゼコーチの門下生たちの早すぎるピークと引退について懐疑的に見ていたところへ今回の問題。
メドベージェワがカナダのオーサーに師事した時に受けた健康診断の数値がかなり悪かったという話もあったし、ドーピングじゃなくてもかなりギリギリの状態で練習しているとは思っていた。
検出されたという薬物が本当に必要な状態なら(つまり病気なら)、そもそも競技を出来る状態ではないということだし、病気じゃないのに摂取していたとすれば目的が疑わしいわけで。
選手が風邪薬も飲めないような規定は行き過ぎだと思うし、我那覇のような事態は起こして欲しくないけど、アンチ・ドーピングは選手の身体を守るための規定であるはず。
選手育成は健全であって欲しいから今回の件がうやむやにはなるのは望まない。
15歳の選手に罪はない。でも、将来的な健康への影響が心配なんです。
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