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2022年2月16日 (水)

ならぬものはならぬのです

ROCカミラ・ワリエワ選手のドーピング問題。

ビートたけしがテレビで「いっそ、なんでもアリの大会をやったらいい」と言っていて、それはそれで面白いと思う。
成人した選手が、自分の意志で、健康や将来が犠牲になり得る可能性があることを弁えた上で、薬物を使用してでも勝ちたいと思うのなら、そういう大会があってもいい。
でも、未成年はいけない。
今回のようにドーピング規定でさえ保護の対象になるような弱い存在なら尚更。
自分の意志だと思っていることが本当の意志でないこともある年齢だから。

それにしても「祖父のグラスを間違って・・・」って。
そんな言い訳ならしないほうが良かったのに。
禁止薬物が検出された事実は変わらないとしても、本人や家族の関知については30%網かけくらいのグレーだと思っていたけど、これじゃ85%くらいの限りなく黒に近いグレー。

16歳以下を考慮して処分を緩くするのであれば、資格停止の解除を早くして4年後にチャンスを与える道もあるけれど、彼女にとって4年後のチャンスは無意味なのだろうと思ってしまう、それが問題。
もちろんロシアにも長く活躍を続ける選手はいる。
トゥクタミシェワがそうだし、レオノワも長く活躍した。
でも、トゥトベリーゼコーチの門下生たちで体型変化やモチベーション低下を乗り越えた選手が今のところいない。
今活躍している子たちの4年後が見えなくて、とても刹那的。
15歳のワリエワは4年後は19歳だけど、19歳で活躍できるだろうと思えないことが不自然だと思う。

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