物語ウクライナの歴史とロシアについて
「物語 ウクライナの歴史」を読了。
ネットでKindle版を買おうとして、本棚にあるのを思い出しました。
20年くらい前の本だけど、ウクライナの歴史と周辺諸国との関係がよくわかる。
ルーツでいえばウクライナがルーシー(ロシア)のルーツで、キエフ大公国はビザンチン帝国の影響で文化レベルが高く、11世紀にフランスに嫁いだアンヌ・ド・キエフは当時としては超インテリだったという。
欧州の穀倉地帯で、ウォッカもボルシチに欠かせないビーツもウクライナの名産。
ロシアがウクライナを欲しがる理由もわかるし、過去に酷い目に遭わされてきたウクライナが徹底抗戦する理由もよくわかる。
絶対酷い目に遭うとわかっているのにロシアの要求を受け入れられるわけがない。
ウクライナは譲歩すべきとか言っているコメンテーターは一読するべき。(読んだ結果その意見だったら付ける薬がないが)
そして、並行して自炊済みの「ロシアについて」(司馬遼太郎)を読んでいます。
(こういう時に古い本を気軽に探せるのが電子書籍の良いところ)
「ロシアについて」より
外敵を異様におそれるだけでなく、病的な外国への猜疑心、そして潜在的な征服欲・・・
ソ連崩壊前に書かれたものなのに、30年以上経った今の状況でも当てはまる。
ロシアを漠然と大国と思っていたけど、国内の産業があまり育っていないことを今回知りました。
前述のように攻められているウクライナのほうが「持てる」国。
まさに狩猟民族が豊かな農耕民族を襲うの図。
「エロイカより愛をこめて」でKGBが西側を「帝国主義の犬め」と罵る場面があった。当時からロシアのほうが帝国主義だったが。
侵攻などしなければウクライナの人たちが悲惨な目に遭うこともなかったし、ロシアの人たちだってユニクロやリーバイスを買って、マックでハンバーガーを食べていられたのに。
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